『Pixel Tablet』は『Pixel』シリーズ初のAndroidタブレット。タブレットといえばキーボードやペン入力を備えたビジネス用を想像しがちだが、Googleがターゲットにしたのはファミリーユース。スマートスピーカーのように利用できるのが新しい。
タブレットは当初、スマホよりも画面が大きいことからコンテンツビューアーとしての色合いが濃かった。しかし、その性能が高まるにつれて、徐々にビジネスツールとしての性格を強め、ペン入力やキーボード入力に対応する純製のアクセサリーも増加。今や用途の幅が広いPCのように進化している。アップル『iPad Pro』は、その典型例といえるだろう。
これに対して『Pixel Tablet』が打ち出したのは、ファミリーユースだ。端末自体はAndroidを搭載するタブレットだが、同梱の充電スピーカーホルダーにセットすると、同社が展開している『Nest Hub』のように、音声で音楽や動画などのコンテンツを呼び出せる。
「Google Home」の連携により、家電をコントロールするハブとして使えるのもポイント。スマホのように肌身離さず持ち運ぶことのないタブレットは、使っていない時間が長くなりがちだ。『Pixel Tablet』なら、そんな時でもスマートホームのハブとして利用できる。
チップセットは『Pixel 7』シリーズと同様の「Tensor G2」を搭載し、処理能力は十分。家族団らんの時間が終わったら仕事にも使える1台2役のお得な端末なのだ。
Google『Pixel Tablet』
7万9800円~(直販価格)
約11インチの大型タブレットで、チップセットにはAI処理能力の高い「Tensor G2」を採用。充電スピーカーホルダーを同梱しており、充電時には『Nest Hub』のようなスマートホームのハブとして利用できる。
[画面]10.95インチディスプレイ(2560×1600) [プロセッサー]Google Tensor G2 Titan M2
[メモリー]8GB [ストレージ]128GB [背面カメラ]800万画素 [前面カメラ]800万画素
[カラー]グレー(Hazel)/ベージュ(Porcelain) [サイズ]W258×H169×D8.1mm [重さ]493g
持っても置いても使いやすい〝二刀流〟設計
[タブレット時]
「Tensor G2」を搭載しているのでレスポンスは上々だ。GmailやGoogleカレンダーなどのアプリは大画面に最適化されており、見やすくて操作もしやすい。なお、手書きで入力したい時には市販のUSI2.0対応ペンが使える。処理能力が高く、ゲームを楽しむのにもおすすめ。
[ホームハブ時]
充電スピーカーホルダーにセットすれば『Nest Hub』のようなホームハブに早変わり。ネットワークに対応する照明やロボット掃除機のオン/オフなどを本機でコントロールできる。音声操作にも対応し、音楽や動画などのコンテンツを家族全員で楽しむのにもピッタリだ。
スマホの画面を簡単操作で転送
「Chromecast」の受信端末として使えるのも特徴。スマホで表示している写真や動画をそのまま映し出せる。大画面で動画を楽しみたい時に打ってつけだ。
スタンド内蔵のスピーカーが高音質
充電スピーカーホルダーにセットすると音質が向上。高音域から低音域まで〝輪郭のある〟サウンドが、大口径のフルレンジスピーカーから360度に広がる。
スタンドにセットしやすい自立式の専用カバー
『Pixel Tablet』の専用カバー(1万2800円)はスタンドを備え、単体で立てかけられるほか、装着したままのほうが充電スピーカーホルダーにセットしやすい。
ライバル機『iPad』との違いは?
『Apple Pencil』や『Magic Keyboard』といった周辺機器を揃え、教育やビジネスへと利用シーンを拡大している『iPad』シリーズ。特に『iPad Pro』と『iPad Air』はチップセットに『Mac』と同様の「M1」「M2」を採用することで、処理能力を向上させている。これに対して『Pixel Tablet』は性能が高い反面、ペンやキーボードはサードパーティー任せ。ホームハブとしての利用スタイルを前面に打ち出し、差別化を図っている。
アップル『iPad』(第10世代)
6万8800円~(直販価格)
[画面]10.9インチディスプレイ(2360×1640) [プロセッサー]A14 Bionicチップ [メモリー]8GB
[ストレージ]64GB/256GB [背面カメラ]広角1200万画素 [前面カメラ]超広角1200万画素
[カラー]シルバー/ブルー/ピンク/イエロー [サイズ]W248.6×H179.5×D7mm
[重さ]477g(Wi-Fiモデル)
取材・文/石野純也
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