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書籍の販売に欠かせないコード「ISBN」の正式名称とその役割

2023.10.05

 普段読んでいる書籍の裏表紙を見てみると、「ISBN」というアルファベットとともに13桁の数字が印字されているはず。この表記が何を意味するものなのか、ふと疑問に思ったことがある方も少なくないだろう。

そこで本記事では、「ISBN」の正式名称や意味、利点を解説する。併せて紹介する「ISBN」と「ISSN」「JAN」コードとの違いや、ISBNの取得方法と取得費用もぜひチェックしてほしい。 

ISBNとは 

まず、「ISBN」の正式名称と意味から見ていこう。併せて紹介する「ISBN」と「ISSN」「JAN」コードとの違いもぜひ参考にしてほしい。 

書籍出版物を見分けるためのコードのこと 

ISBNは“International Standard Book Number”の略で、日本語では「国際標準図書番号」と表記される。ISBNは、書籍出版物を見分けるための世界共通番号を意味し、どこの国で、誰が、何という名前で出版した書籍なのかをすぐに判別するために付与される。 

ISBNの取得は必須? 

日本の書店で書籍を販売する場合、必ずISBNコードの取得が必要だが、個人で楽しむための自費出版本にはISBNは不要だ。ただし、自費出版サービスがある出版社では、個人で楽しむ目的の書籍でもISBNコードを発行してくれるケースがある。 

「ISBN」と「ISSN」「JAN」コードとの違い 

「ISBN」「ISSN」「JAN」は、いずれもすべてコードの名称だが、それぞれコードを付与する目的が異なる。ISSN(International Standard Serial Number)の正式名称は、「国際標準逐次刊行物番号」。逐次刊行物やその他の継続資料を区別することを目的とした、国際的なコード番号だ。また、JANコード(Japanese Article Number)とは商品を区別するための世界共通の商品識別番号のこと。書籍を含む小売商品のラベル上には、JANコードをバーコード化したものが印刷されている。 

「ISBN」の利点

ISBNコードを付与する利点は、以下の3点だ。 

1. 書籍の特定が可能 

ISBNコードは世界に一つだけの番号であるため、同ジャンルの書籍や、タイトルが似ている作品も、番号だけで確実に特定することができる。 

2. 正式な出版物として保存が可能 

ISBNコードを取得することで、ISBNを利用している各国で正式な出版物として認められる。これにより、公共の図書館での収蔵も可能となる。なお、日本でISBNコードを取得した書籍は、国会図書館への納本することが義務付けられている。

3. 流通の効率化 

出版社や卸業者がISBNを使って書籍の情報を共有することで、書店や消費者などの注文に正確かつスムーズに対応することができる。また、書籍流通の効率化にも繋がる。

ISBNの13桁の数字の意味 

ISBNコードの13桁の数字にはそれぞれ意味がある。ここからは数字の意味を順番に見ていこう。 

1. 1~3桁目 :書籍番号 

 1~3桁目の数字は「書籍番号」と呼ばれ、「978」「979」の2種類が存在する。日本でコードを取得する場合は「978」が付与される。 

2. 4桁目:国記号 

4桁目の「国記号」は、地域や言語を表すグループ記号。この番号を確認することで、書籍の発行国がわかる。地域と国記号の組み合わせ例は以下の通り。

「0」「1」:英語圏

「2」:フランス語圏

「3」:ドイツ語圏

「4」:日本

「5」:ロシア語圏

「7」:中国

3. 5~9桁目:出版者または出版社記号 

5~9桁目までの5桁は、出版者または出版社を判別する「出版者(社)記号」だ。日本では、「日本図書コード管理センター」がこの記号の付与を行っている。日本図書コード管理センターの公式サイトでは、出版者・出版社情報の検索・閲覧も可能だ。 

4. 10~12桁目までの3桁:書名記号 

10~12桁目までの3桁は「書名記号」と呼ばれ、その書籍が出版社(出版者)で何番目に出版されたかを表す。 

5. 最後の1桁:チェックデジット 

最後の1桁は、「チェックデジット」と呼ばれる数字で、書籍情報とは直接の関係はない。このチェックデジットは、12桁目までの数字から自動的に採番されるもので、ISBNコードを入力する際のミスを素早く特定する役割がある。

「ISBN」の取得方法と取得費用 

最後に、個人でISBNコードを取得する方法と、その取得に必要な費用を紹介しよう。

ISBNの取得方法 

ISBNコードを取得する場合、コードの管理を行っている日本図書コード管理センターに申請をしてから手続きが完了するまでに最短で約2週間程度の期間を要する。 

日本図書コード管理センターの公式サイト上の指定フォームから必要事項を入力・送信し、手続きが無事完了すると、数日以内に日本図書コード管理センターから電話連絡が入る。内容に問題がないことが確認できた後、発行される決済用のURLから申請料を支払う流れだ。決済が完了すると、ISBNコードが無事に取得できる。 

ISBNの取得費用 

ISBNコードの取得費用は8,800円(税込)。書籍JANコードも取得する場合は別途11,000円(税込)の手数料を支払う。また、書籍販売を継続的に行う場合は、3年ごとに書籍JANコードの更新手続きが必要となり、都度更新料の支払いも必要となる。

 

※データは2023年9月下旬時点のもの。

※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。

※製品およびサービスのご利用はあくまで自己責任にてお願いします。

文/編集部

 

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