鉄道路線が複雑に入り組む都市圏では欠かすことのできない「乗換案内」。早く行く方法、安く行く方法、乗換回数を少なくしていく方法、何号車が出口に近い階段か、などなど各社が便利な機能を展開する中、Yahoo!の乗換案内アプリが想像の斜め上を行く新機能をリリースした。
それがトレインキャストだ。
こちらの画面、開いた時点では画像のように鉄道の路線図だけが地図上に表示されるだけ。だが、画面下にある「新幹線」のボタンを押すと……。
現在走行中の新幹線が画面に表示される。さらに特急券や急行券が必要な列車や全車指定席の列車(名鉄は一部指定席の列車も含む)が表示される「有料列車」のボタンを押すとこんな感じになる。
さらに普通列車を表示する機能も。都市部では列車の本数が多すぎて、縮尺が小さいと列車が数珠繋ぎになっているように見えてしまうが、拡大してみるとこんな感じになる。
ボーッと眺めているととても楽しい機能。だが冷静になって考えると、これがリリースされたことで何が便利になるのかがわからない。列車の出発時刻、到着時刻を確認するなら今までの機能で十分であるし、時刻に応じて列車のアイコンを移動させる機能はスマホに負荷をかける上、読み込みに時間がかかる。
これは乗換案内アプリの使い方を根本的に変える、そんな革命的なことへ向けての布石なのだろうか。それとも、ヤフーで新たなサービスを立ち上げるための実験なのだろうか? 開発を担当したプロジェクトマネージャーの尾崎哲哉さんを中心にリモートで話をうかがい、勘繰られない感じで真相を探ってみた。