湯船に浸かる浴槽入浴は、身体を温めたり、ストレスなどによる疲れを軽減したりする他にも、肌を清潔にすることによる健康維持、睡眠の質の改善、リラックス効果など、さまざまな作用があることが知られている。
その一方で、身体に良さそうなことはわかっているものの、面倒くさい、動くのが疲れる、そもそも入ったか忘れてしまう、などの理由から、特にシニア世代は毎日の入浴を続けるのが難しくなってくるという声も聞かれるようになった。
そこで水回りのエキスパートであるLIXILから、シニア世代に向けた毎日の浴槽入浴に関するリポートが到着したので、その概要を紹介していきたい。
お風呂好きと言われる日本人、約8割が「好き」「やや好き」と回答
LIXIL調査(※1)によると、30代以上の77.8%が、お風呂を「好き」「やや好き」と回答。逆に、「やや嫌い」「嫌い」の回答は全体の3.6%の少数派となっている。
年代別で比較すると、60歳以上になると「好き」「やや好き」の回答が83.7%とさらに高い数値を示し、シニアのお風呂好きが推察できる。
お風呂が面倒と感じたことがある人も6割以上
一方、同じくLIXILが昨年実施した調査によると、全体の65.8%(※2)が、「お風呂に入るのが面倒と感じることがある」と回答しており、毎日の浴槽入浴を継続するにあたり、障害となっていることがわかる。
面倒に感じる理由として最も多かったのは、「疲れているから」(33.6%)、次いで「睡眠時間の方をより優先したい」(22.1%)、「身体や頭を洗うのが面倒だから」(21.1%)となっている。
浴槽入浴は、疲れを軽減したりリラックスしたりするために効果を発揮すると言われているので、疲れている人にこそ実施してほしいもの。しかし、実際には3割以上の人が「疲れている」を理由にお風呂を面倒だと感じるようだ。
そこで同社では、以下のような対処法を提案している。