9月21日から24日の4日間、千葉・幕張メッセにて国内最大のゲームイベント「東京ゲームショウ2023」(TGS2023)が開催されている。Day1、Day2はゲーム関連ビジネスの関係者やメディア、インフルエンサーを対象としたビジネスデイとなっており、一般公開されるのはDay3、Day4となる23日と24日の二日間である。
ビジネスデイで発表された新情報も多く、一般公開日を前にすでに参加予定者たちのボルテージは最高潮を迎えていることだろう。
そして「今年のTGSは本気だな?」という空気を感じたゲーマーも多いのではないだろうか。その通り。TGS2023は本気である。コロナ禍前の2019年以来、4年ぶりとなる幕張メッセ全館を利用した開催、過去最多となる787の企業・団体からの出展、オンラインを活用したVR会場「東京ゲームショウ VR 2023」など、過去最大級のTGSと言っていい。
それでは早速、今年の注目ポイントを紹介していこう!
コーエーテクモゲームスの公式コスプレイヤー。最新作『レスレリアーナのアトリエ~忘れられた錬金術と極夜の解放者~』の主人公・レスナのコスプレ
カプコンのブースでは7mのドラゴンがお出迎え
やはり各企業が出展するこれから発売・リリースされるゲームタイトルの試遊はTGSの目玉の一つだろう。中でも注目なのがスクウェア・エニックスの『ファイナルファンタジーVII リバース』とカプコンの『ドラゴンズドグマ 2』だ。
『ファイナルファンタジーVII リバース』は『ファイナルファンタジーVII リメイク』プロジェクト三部作の第2作目。試遊ではセフィロスとクラウドの物語とバトルを体験できる「FATED BEGINNINGS:SEPHIROTH&CLOUD」と、仲間と共にジュノンエリアの探索する「THE WORLD OF REBIRTH:JUNON」の2つのモードを選ぶことができる。なんと試遊台は100台も用意されている。
『ファイナルファンタジーVII』の主人公・クラウドのバイク
カプコンは、9月21日に放送された「TGS2023 カプコンオンラインプログラム」でも新規プレイ映像が流れた『ドラゴンズドグマ 2』の試遊を用意している。オンラインプログラムでも放送された基本ジョブであるアーチャー、ファイター、シーフをそれぞれ操作できる3種類のモードが体験できる。
X(旧Twitter)でも話題になった全長約7mのドラゴンはフォトスポットになっている
もちろん上記ゲーム以外でもたくさんのタイトルの試遊が各ブースで体験できる。気になるタイトルだけでなく、知らないゲームに触れてみて、新しい発見をするのもTGSの醍醐味である。
4年ぶりにコスプレエリアが復活
ゲームの見本市であるTGSであるが、ゲーム会社だけでなく業界全体をとりまく様々な製品、サービスを提供する企業の出展がある。ゲーミングチェアやゲーム部屋といったゲーム環境に焦点を当てた「ゲーミングライフスタイル」のコーナーでは、ニトリやBauhutte(バウヒュッテ)といったゲーマーにはお馴染みのゲーミング家具が体験できる。
注目は、不動産会社からの出展となる株式会社リブランだ。ゲーマーや配信者のために防音設備や高速インターネットを備えた「ゲーミングマンション」の室内をイメージしたブースを用意している。
ニトリブースではゲーミングルームのコーディネート例が展示されている。画像は落ち着いたヴィンテージテイストのゲーム部屋
同じく、白を基調とした可愛いコーディネート
他にも、最新のゲーミングPCやディスプレイ、キーボードといった周辺危機を体験できる「ゲーミングハードウェア」、ゲーム人材を養成する高校、専門学校、大学といった教育機関が出展する「ゲームアカデミー」といったコーナーもあり、ゲーマーはもちろん普段ゲームをしない層でも楽しむことができる。
「コスプレエリア」の復活に喜んだ人も多いだろう。一般参加者のコスプレ解禁は4年ぶりとなる。また以前のようにコスプレイヤーの方々がTGSを盛り上げてくれることに期待せずにはいられない。
オフラインでのCRカップが開催!
メインステージではプロゲーミングチームCrazy Raccoonが主催する「Crazy Raccoon Cup」(通称:CRカップ)が開催される。CRカップはこれまでも『Apex Legends』や『VALORANT』といった人気タイトルで開催されたプロゲーマーとストリーマー、VTuberたちが参加するアジア最大級のesportsイベントである。
今回、オフライン大会として『ストリートファイター6』を競技タイトルとした「TGS2023×CR CUP」が開催される。今年6月には第1回「CRカップ ストリートファイター6」がオンラインで開催され、格ゲーブームの再燃が期待されるほどの盛り上がりを見せた。
第2回となる今回も有名ストリーマーなどが参加。20名の参加者が23日、24日の2日間に渡り、熱戦を繰り広げる。オフラインならではの臨場感、一体感でこれまでにない盛り上がりになること間違いなしだ。
メインステージではCRカップの他、数々のイベントが開催される
また、今年で3回目の開催となるバーチャル会場「東京ゲームショウVR2023」(TGSVR2023)や公式配信番組もあるので、残念ながら現地参戦できない方々はオンラインから楽しんでみるのもいいだろう。
https://tgs.nikkeibp.co.jp/tgs/2023/jp/
取材・文/峯亮佑