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イノベーションを生むためのインプットをサポートする「アドバイザリーファーム」の使い方

2023.09.24

既存ビジネスの伸び代がなくなってきている今、多くの企業が新規事業に取り組んでいる。しかし、それを成功に導くためには、新しいビジネスアイディアや柔軟な発想が必要となるためどの企業も苦労しているのが現状だ。この課題に対し、イノベーションに必要な助言や情報提供など適切なインプットを行ない、新規事業を企画・推進する企業と伴走してくれる「アドバイザリーファーム」という業態がある。どのような業態なのだろうか。今回は世界的なアドバイザリーファーム「Stylus」のカントリーマネージャーである秋元 陸さんに企業がイノベーションをサポートするためにどんなサービスを提供しているのかについてお話を伺った。

新規事業の成功率は約3割、その原因は?

パーソル総合研究所が2022年5月23日に発表した調査結果では、新規事業の成功率は30.6%と、その難しさが読み取れる。また、中小企業庁が発表している2023年版の中小企業白書によれば、イノベーションの必要性を感じるとした企業の担当者のうち、63.8%の人が、研究開発段階での情報不足の課題が大きいと回答している。

■イノベーション(研究開発段階)での課題

引用:中小企業白書/中小企業庁

本調査では、中小企業での研究開発段階の課題という視点なので、新規事業の推進に対する課題とズレがあるかもしれないが、総じて、イノベーションを起こすのに情報が足りていないことは明白である。

客観的な視点を持ち、豊富な情報を提供してくれるアドバイザリーファーム

やはり自社だけで新規事業を企画・推進しようとすると、既存事業の考え方に囚われてしまい、視野が狭くなりがちである。そこで企業の新規事業を成功へと導くために、イノベーションを起こしたい企業に対し、新規事業の成功や企業が描く未来像の具体化に向けたインプットや企業の未来戦略などの経営戦略をサポートするのが「アドバイザリーファーム」だ。今回取材したStylus社(スタイラス)はイギリスやアメリカを中心に活動する世界的なファームで、2019年には日本法人も立ち上げた。

■Stylus Japan カントリーマネージャー 秋元 隆さん

外資系金融機関・コンサルティングファームにてデータ活用に関するプロジェクトや新規事業開発に従事。その後、イスラエル系スタートアップのOutbrain Japanの立ち上げ及び事業開発を経て、海外発のテクノロジーやビジネスのローカライズをキャリアの中心に据え、2019年9月よりStylus Media Groupの日本支社代表を務める。

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