GoogleがAIチャットボット「Bard」をアップデート、Googleレンズで画像をアップロードする機能などが日本語で利用可能に

2023.09.23PR

Googleは、AIチャットボット「Bard」のアップデートを実施したと発表した。今回のアップデートにより、これまで英語で提供してきた機能をより多くの言語や国に拡大するほか、より役立つ回答を提供できるよう、「Bard」をGoogleのアプリやサービスと統合（英語のみ対応）。また、「Google で検索」機能を改善し、回答をダブルチェックできるようにした。

具体的には、Googleレンズを使って質問する機能、Bardから画像も入れた回答をもらう機能、Bardの回答を素早く調整する機能など、これまで英語でのみ提供してきた機能が、日本語を含む40以上の言語および地域に拡大。

Googleレンズを使って質問する機能では、文字と画像を組み合わせてメッセージを送ることができるので、例えば、写真のような景色を見ることができる場所を聞くといったことが可能となる。

また、画像も入れた回答をもらう機能では、回答に画像が含まれることで、視覚的にわかりやすい回答が得られる。さらに、Bardの回答を調整する機能では、Bardの回答の長さや口調を5つのオプション(短くする、長くする、シンプル、カジュアル、または専門的な表現にする)で変更できるようになった。

これにより、例えば、フリマアプリに出品する商品の案内文の作成をBardに頼み、その回答が長すぎた場合、ドロップダウンのメニューから回答を短くすることができる。

このほか、Bard Extensionsを英語で公開。この拡張機能を活用すると、必要な情報が日々使用する複数のGoogleツールにまたがる場合でも、Bardが関連情報を検索して表示できるようになる。Gmail、Googleドキュメント、Googleドライブ、Googleマップ、YouTubeなどのツールに対応できる。

加えて、Bardの「Googleで検索」を使用して、回答をより簡単に再確認できる機能も実装。「G」アイコンをクリックすると、Bardが回答を読み上げ、それを裏付けるコンテンツがウェブ上に存在するかどうかを確認。

強調表示された語句をクリックすると、検索で見つかった裏付け情報または矛盾情報の詳細を確認できる。この機能は、現段階では、英語のみに対応する。

なお、これらの新機能はすべて、大規模言語モデル「PaLM 2」に加えたアップデートにより可能になったとのこと。Googleでは、「ユーザーのフィードバックに基づいて、最先端の強化学習手法を適用して、より直観的で想像力豊かなモデルをトレーニングしたことで、クリエイティブな作業をする場合も、ある特定の言語で始めた会話を40以上の言語で続ける場合も、コーディングのお手伝いを頼む場合も、Bardはより優れた品質と正確さで対応できるようになった」としている。

構成／立原尚子