三井住友DSアセットマネジメントはこのほど、同社チーフストラテジスト・石山仁氏による「米国株式市場のアノマリーを確認 9月は下落の月だが、その後は回復する傾向に」と題したマーケットレポートを公開した。詳細は以下の通り。
アノマリーが米国株へ投資する際のヒントに
米国株式市場には様々な経験則(アノマリー)がある。例えば、1月は株価の上昇率が他の月よりも高くなりやすい(1月効果)といった事象が有名だ。こうしたアノマリーについて、NYダウ、S&P500種指数、NASDAQ総合指数の月次騰落率を用いて確認した。
指数間で若干の差異はあるが、①1月以外にも4月、7月、11月、12月に上昇しやすい、②3指数ともに9月が下落しやすい、といった傾向が読み取れた。
足元の9月を起点に考えると、11月、12月に上昇しやすいという傾向がある点は注目されそうだ。なお、1月効果だが、NASDAQ総合指数の1月の上昇率が最も高いことを確認できた。
S&P500種指数も1月は勝率で上位となったが、上昇率ではNASDAQ総合指数ほどの強い傾向は認められなかった。
株式市場では大幅な上昇や下落といった場面は月に関係なく常に起こる。それでも月によって平均的な傾向があることも確かなようだ。こうしたアノマリーを米国株に投資する際のヒントとして活用することができるかもしれない。
出典元:三井住友DSアセットマネジメント
構成/こじへい