NTTドコモ(以下ドコモ)から、新料金プランとして、小容量の「irumo」、最大でデータ通信使い放題の「eximo」の2つが、2023年7月1日より提供されています。これに伴い、もともと提供されていた「5Gギガホ プレミア」や「5G ギガライト」、MVNOサービスとして提供されていた「OCN モバイル ONE」の新規受付は終了しています。
新料金プランのeximoは1GBまで、1GB~3GB、3GB~無制限の段階制プラン。一方irumoは、月々3GB、月々6GB、月々9GB、月々0.5GB(4Gのみ)といったように、使用するデータ通信量に応じて契約できるプランとなっています。
以前提供されていた「5Gギガホ プレミア」は、3GBまで、3GB~無制限となる段階制のプランで、データ通信量に加え、テザリングも無制限。au、ソフトバンクから提供されている無制限プランの場合は上限があるため、テザリングを多用する人にとっては、5Gギガホ プレミアはよい選択肢でした。
では、段階制となったeximoや、小容量のirumoでは、月にどの程度テザリングが使用できるのでしょうか。各料金プランを見ていきましょう。
目次
ドコモの新料金プランはiPhone、Androidスマホのどちらでもテザリングは無料?
ドコモの新料金プランであるeximo、irumoに加え、オンライン専用の料金プラン「ahamo」は、いずれもテザリングが無料で利用できます。また、特別な申し込みも不要となっています。これは、iPhone、Androidスマートフォンのどちらを使用していても共通です。
ただし、契約する料金プランによって、月々にテザリングで利用できるデータ通信量は変わります。では、それぞれの料金プランの詳細を見ていきましょう。
【参照】ドコモ/テザリング
ドコモの新使い放題プラン「eximo」はテザリングが無制限! 料金は?
新料金プランの中でも、月々のデータ通信量に上限がないeximoは、5Gギガホ プレミアと同様に、テザリングも無制限で使用できます。
ただし、eximoは月々のデータ通信量が0GB~1GBの場合は4565円、1GB~3GBの場合は5665円、3GB以降は7315円と段階的に支払い料金が変わる料金プラン(※)。テザリングを使用する場合は、データ通信量がかさみ易いので、1GB未満、3GB未満にデータ通信量を抑えたいという人は、使い方に注意が必要となります。
(※)料金はいずれも割引適用前のものとなります。
ドコモの新小容量プラン「irumo」のテザリングは上限がある? 使い過ぎには注意
irumoは、月々に使用できるデータ通信量が3GBまで、6GBまで、9GBまでの3プランに加え、通信速度が3Mbpsまで、4G通信のみとなる0.5GBプランが用意されているので、契約時には、自分が月にどれくらいのデータ通信を利用するのかを考え、適したプランを選ぶ必要があります。ドコモの料金プランではありますが、料金体系はMVNOに近いといえるでしょう。
irumoユーザーも、テザリングを利用するために特別な申し込みは必要ありません。テザリングの利用料金も基本無料となっています。そのため、3GBプラン/2167円、6GBプラン/2827円、9GBプラン/3377円、0.5GBプラン550円という基本料金内で、テザリングが利用できます。
ただし、irumoはもともと月々のデータ通信量が少ない料金プランであるため、テザリングを多用すると、月々のデータ通信量がすぐに上限に達してしまい、速度制限がかかってしまう可能性があります。また、0.5GBプランはもともとの通信速度がほかのプランよりも遅いため、テザリング時の通信速度も遅くなると考えられます。
ドコモのオンライン専用プラン「ahamo」はテザリングもお得?
新料金プランではありませんが、ドコモからオンライン専用の料金プランとして提供されているahamoについても見ていきましょう。
ahamoの基本料金は、月々20GB/2970円。月々100GBまで利用できるようになる「ahamo大盛り」を契約した場合は、月額4950円となります。
ahamoでテザリングを使用する場合も、申し込みや追加料金は不要となっており、テザリングで利用できるデータ通信量は20GBまで(ahamo大盛り契約時は100GBまで)となります。オンライン専用ということもあり、eximoやirumoと比較すると、費用対効果が高い料金プランといえるでしょう。
※データは2023年8月上旬時点での編集部調べ。
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文/佐藤文彦