各ゲームコンテンツに最適な人材を迅速にアサインする仕組みを構築
電通は、社内のクリエイティブ部門のゲームに精通した約200名からなる、横断的なゲームクリエイティブチーム「デンツウゲームセンター」を発足させた。
社内の全クリエイティブ部門から、ゲームへの理解が深い人材を集約してバーチャルチームを結成。ゲームコンテンツそれぞれに最適な人材を迅速にアサインする仕組みを構築した。
さらに本センター内でゲーム商材のマーケティングや広告コミュニケーションにおけるソリューション開発に取り組むという。
同社では、今回の発表に際して「これにより、生活者にはよりゲームの魅力が分かりやすく、広告主にはより迅速で効果的なコミュニケーションを提供することを目指します」とコメントしている。
社内組織を横断してゲーム商材のクリエイティブ制作を得意とするクリエイター人材をプール
近年、著しく成長した世界のゲーム市場規模は、2022年に26兆8005億円(※1)と推計。日本国内でも、ゲーム人口は2022年に5400万人(※1)となり、家庭用ゲームはもちろん、アプリゲーム、PCゲームなどコンテンツも多様化している。
一方で、ビジネスの側面では、次々と登場する新規ゲームの差別化や、多様化するジャンル・プレイ環境に合わせた訴求が課題となっている。また、ユーザーのゲームへの理解度が深まるにつれ、広告コミュニケーションはよりコンテンツの個性に最適化された高いクオリティが求められている。
「デンツウゲームセンター」は、同社内の組織を横断してゲーム商材のクリエイティブ制作を得意とするクリエイターの人材プールを構築することで、迅速・最適なアサインを可能にしたものだ。
本センターの人材は、それぞれが長く愛好するゲームがあり、コンテンツに対する深い洞察と、家庭用ゲーム・アプリゲーム・PCゲームそれぞれの特性に対する理解を有している。
こうしたゲームに精通したプロ目線とクリエイティブの専門性の掛け合わせにより、個別のゲームコンテンツならではの良さを発見して、ユーザーに魅力の伝わるコミュニケーションを開発すると、同社では説明している。
さまざまな才能が刺激し合うことで新しいアイデアを生み出す
さらに、本センター内での既存組織を越えた協働により、最新のゲーム市場やユーザーインサイト情報の共有、ソリューション提案力の向上、独自メソッドの開発を目指すという。
この件に関しても、同社では「さまざまな才能が『デンツウゲームセンター』を通じて刺激し合うことで、ゲームの体験価値をさらに高めるような新しいアイデアを生み出していきます」とコメントしている。
ゲームコンテンツは特性として、その面白さや特徴を熟知するために多くの時間が求められる。これに対し、「デンツウゲームセンター」は、あらかじめセンターの人材が得意とするゲームの情報を幅広く把握しておくことで、ジャンル・プレイ環境・プレイヤーが多様化するゲームコンテンツのニーズへの対応が可能になる。
今後は、先発の電通社内にあるゲーム領域の戦略プランナーチーム等とも連携を進行。また、電通グループ国内外のゲーム領域における専門能力を統合したグローバルソリューション「dentsu gaming(電通ゲーミング)」(※2)の一環として、国内だけでなくグローバルに活躍の場を広げていくという。
※1 出典/「ファミ通ゲーム白書2023」
※2 2021年9月30日リリース/電通グループにおける世界中のゲーム領域の専門能力を統合したグローバル共通のソリューション「dentsu gaming」を提供開始
構成/清水眞希