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ソニーが5G通信で4Kなどの高画質映像の伝送を実現するリモートプロダクションユニットとソフトウェアスイッチャーを発売

2023.09.22

ソニーは、リモートプロダクションユニット「CBK-RPU7」とソフトウェアスイッチャー「M2L-X」を2024年春以降に発売すると発表した。「CBK-RPU7」の参考予定価格は1,650,000円前後で、「M2L-X」の参考予定ライセンス価格は385,000円前後/3カ月。なお、「M2L-X」の参考予定ライセンス価格はオプションやシステム構成によって異なるとのことだ。

近年放送業界ではIPベースの効率的な映像制作へ移行する流れや、場所や規模を問わずリモートで映像制作できる環境を実現したいというニーズの高まりがある。

ソニーは、業界に先駆けて2012年にプロフェッショナル映像制作向けのIPライブ伝送システムを発表して以来、ネットワークに繋がる制作機器の商品構成を充実させ続けながら、オンプレミスとクラウド上の制作リソースをハイブリッドに活用した、次世代のライブ制作ソリューション「Networked Live」を積極展開。

今回のリモートプロダクションユニット「CBK-RPU7」とソフトウェアスイッチャー「M2L-X」の発売については、「両商品の導入により、ソニーの提案する次世代のライブ制作ソリューション『Networked Live』をさらに拡充し、放送業界などでの5G通信による高品質なライブ制作を推進する」と説明している。

リモートプロダクションユニット「CBK-RPU7」の主な特徴

↑リモートプロダクションユニット「CBK-RPU7」

ソニーが独自に開発したコーデックチップを搭載し、HEVCコーデックにより最大4K 60pまでの高画質な映像信号を高圧縮し、低遅延で伝送。これにより、有線伝送に迫る高画質を実現し、マルチカメラ運用時にカメラ間の画質差を低減することでリモートライブ制作のコンテンツ価値を高める。

また、スポーツやイベントのライブ中継用途に加えて、シネマやバーチャルプロダクションのリモートモニタリング用途での活用を実現するため、デジタルシネマ規格の4K DCI 24pフォーマットの映像伝送にも対応する。

↑「CBK-RPU7」を用いた中継現場からの無線映像伝送イメージ

さらに、本商品をカメラの背部に装着し、5G通信端末(※1)とUSBテザリング接続することで、高品質な映像データを撮影中継現場から直接無線伝送(※2)が可能に。カメラからの映像伝送を無線化することで、撮影位置やアングルの自由度が向上し、より柔軟なライブ中継を実現する。

このほか、5Gネットワーク経由での遠隔スタジオからのリターン映像やタリー信号の受信、さらにリモートコントロールパネルからのカメラ制御にも対応予定(※3)だ。

↑カメラへの接続イメージ

ソフトウェアスイッチャー「M2L-X」の主な特徴

↑ソフトウェアスイッチャー「M2L-X」のインターフェイスのイメージ

クラウド型のスイッチャーシステム「M2 Live」(エムツーライブ、既発売)のプラットフォームやインターフェイスを拡張したソフトウェアスイッチャー。より高度な映像制作を実現するにするために、入出力数やレイヤー数などを拡張。「M2 Live」同様のシーンベースのGUI操作とともに、ICP-Xシリーズのハードウェアパネルにも対応予定(※3)で、従来のスイッチャーの操作性を踏襲する。

また、仮想プライベートクラウド(VPC)環境やデータセンター(※3)、COTSサーバー(※3)など、ソフトウェアスイッチャーならではの多様な環境に組み込むことができ、オンプレミス環境とクラウド環境のいずれにも構築可能だ。

さらに、システム構築に自由度をもたらすオープンインターフェイスと高品質な放送映像を実現するHDR対応も特徴。制作現場で広く活用されるNDI、SRT、RTMPなどのIPプロトコルやソニー独自のQoS(Quality of Service)に対応する(※3)ほか、HDR(10bit)もサポートし(※3)、高品質な映像データ伝送・配信を実現する。

加えて、オーディオミキサーやグラフィックス、マルチビューワーなど、ライブ制作に必要な機能は、サードパーティアプリケーションとも連携し、ソフトウェア上でもライブ制作フローの構成が可能だ。

このほか、ソニーのライブプロダクションスイッチャー「MLS-X1」(既発売)と組み合わせることで、オンプレミス環境とクラウド環境を組み合わせたハイブリッド運用が可能。ライブ放送の規模や場所を問わずに、柔軟な制作環境構築に対応する予定だという。

なお、オンプレミスで使用するスタッカブル構造のライブプロダクションスイッチャー「MLS-X1」が、新たにSDIの入出力にも対応(※4)。これにより、SDI構成のみならず、SDIとIPを混在させたシステムの構成が可能になる。

※1 現時点では、5Gミリ波帯対応デバイス「Xperia PRO」に対応。
※2 現時点では、ローカル5Gとプライベート5Gに対応。パブリック5Gは、2024年の秋以降に対応予定。
※3 2024年の秋以降に対応予定。
※4 2024年1月以降に発売予定。

製品情報
https://www.sony.jp/nxl/products/CBK-RPU7/
https://www.sony.jp/switcher/products/M2L-X/

構成/立原尚子

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