クレジットカードが即時発行される時代。
最近、筆者はクレカについての記事を書くようになったのだが、それはクレカの仕組みそのものが去年あたりから急速進化しているからだ。手続きはデジタル化され、それに応じて審査から発行に至るプロセスまでの時間が一気に短くなった。
しかし、いくらデジタル化の波で手続きが迅速化されたとしても、発行されたカードを利用者の自宅に配送するトラックやスーパーカブは速くならない。つまり、「カードが手に届くまで」の間はカードを利用できないということだ。
「そんなの当然じゃないか」と言われそうだが、もはや「当然」ではなくなってきている。
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物理カードが届くまでの「つなぎ」
9月11日、株式会社オリエントコーポレーションがPR TIMESにこのようなプレスリリースを出した。
オリコの提携クレジットカード加盟店向けにデジタル決済サービス「Orico Code決済」の提供を、2023年9月11日から開始するという内容である。
「今更QRコード決済サービスを立ち上げるのか?」と我々は考えてしまうが、これはどうやらPayPayや楽天ペイのような「普遍的な決済サービス」を目指すというより、クレカ発行会社ならではの問題を解決するためのものらしい。
「Orico Code決済」は、スマートフォンのアプリ上で即時利用を可能にする、オリコの提携クレジットカード加盟店向けの利便性が高いデジタル決済サービスです。
これまで、お客さまはクレジットカードをお申し込みいただいた後、クレジットカードがご自宅に届くまでお買い物にご利用になれませんでした。このたび提供を開始する「Orico Code決済」を活用することで、お申し込みから最短5分でデジタルカードが発行され、お客さまご自身のスマートフォンで決済アプリのQR/バーコードを提示もしくは読み取ることで、その場でお買い物にご利用いただけます。
「Orico Code決済」のご利用には、オリコが提供する汎用の決済アプリのダウンロード、または「Orico Code決済」の機能を組み込んだ加盟店の自社アプリのダウンロードが必要になります。
(オリコの提携クレジットカード加盟店向けにデジタル決済サービス「Orico Code決済」の提供を開始!-PR TIMES)
つまり、物理カード発行からその受け取りまでのつなぎとしてOrico Code決済を用意しているということだ。