極めつけのインカーワーク車はスズキのスペーシア ベース!!
最後に紹介するテレワーク、インカーワークにぴったりかつ、リーズナブルに手に入る究極の1台!?が、なんと4ナンバー軽自動車のスズキ・スペーシア ベースだ。約140万円からの価格設定だが、ベースは乗用車のスペーシアそのものであり(走行性能を含む)、そこにアウトドアでのベースとなりうるアイデア、機能、装備を満載。「遊びに仕事に空間自由自在。新しい使い方を実現する軽商用バン」をコンセプトにした、「自分だけの移動秘密基地」がその実態だ。
ラゲッジルームにはマルチボードが標準装備され、上/中/下段にセットでき(マルチボード固定用アタッチメントとマルチボード固定用ネットも完備)、様々なアレンジが可能で、たとえばテレワーク、インカーワークでは、マルチボードを「上段」にセットし、後席背もたれを倒せば、マルチボードがちょうどいい高さの大型テーブル、そして背もたれを倒した後席が座椅子代わりになり、アウトドアでのワークデスク(食事用デスクとしても)として活用できるのだ。車体の後ろ向きに座ることになり、テールゲートを開ければ、まさにテラス席の広々としたテーブルで仕事や趣味に没頭することができるというわけだ。
スペーシア ベースはAC100V/1500W電源も取り込める
しかも、天井にも大容量の収納スペースがあり、なおかつ純正アクセサリーとしてAC100V/1500Wの「外部電源ユニット」が用意され、自宅の駐車場では家庭から、あるいはオートキャンプ場などの電源供給設備からリヤバンパー左側の電源取り込み口に引き込むことで、すべてのドア、バックドアを閉めたエンジン停止状態で、車内で1500Wまでの電化製品(ノートパソコン、コーヒーメーカー、照明など)を、車内コンセント差し込み口から使うことができるのだから超便利。低予算で済むプライベートワークルームとしての使い勝手としては、これ以上のクルマはない!!とも言えそうだ。※アクセサリーソケットからの電源供給も可能。
車内のフルフラットとアレンジで車内を快適な就寝空間に
というように、テレワーク、インカーワークを快適に行えるクルマは、繰り返すけれど、なにもノートPCを家庭やオフィスと同じように充電できるハイブリッドやPHEVに備わるAC100V/1500Wコンセントだけに頼る必要はなく、ガソリン車でもOKということだ。この秋から初冬にかけて、自宅の駐車場はもちろん、眺めのいい場所、空気のきれいな場所まで移動し、ウインドーを全開にして気持ち良くテレワーク、インカーワーク、趣味の世界に没頭してみてはいかがだろうか。仕事や趣味に疲れたら、シートのフルフラットアレンジで、真っすぐに横になれる車種も多いのである。
文/青山尚暉
写真/青山尚暉・雪岡直樹