AC100V/1500Wコンセントまたはアクセサリーソケットの装備が必須
よって、第一のポイントはAC100V/1500Wコンセント、またはアクセサリーソケットの有無とノートPC充電可能なPD対応DCソケットの用意ということになる。後者のアクセサリーソケットを介したノートPCの充電は、ほとんどのガソリン車、電動車で可能になるはずだ。
車内のオフィス化には後席用テーブルがあるといい
次のポイントはテレワークのためのインカーオフィス環境だ。ノートPCと対面でき、快適な姿勢でいられることが重要である。ひとつは後席をオフィスチェアとし、前席背面にあるシートバックテーブル、またはボックス型ミニバンの2列目席キャプテンシートにあるようなシートサイドテーブルを利用すること。シートバックテーブルは樹脂製であることがほとんどでツルツル滑りやすいため、あらかじめ滑り止めシートを張っておくと安心である。ちなみにシートバックテーブルが運転席、助手席の両方の背面に付いている車種、シートサイドテーブルが2人分用意されている車種なら、2人同時の使用、あるいはひとつを資料、飲み物やスマートフォンなどを置くサイドテーブル的に使えて超便利、超便利、ではないか。
ミニバンやプチバンがテレワーク&インカーワークに向いている
AC100V/1500Wコンセントを備え、テレワーク、インカーワークで使いやすく、車内空間に余裕がある国産車を挙げると、ボックス型ミニバンとしてトヨタ・アルファード、ノア&ヴォクシーのハイブリッド車、日産セレナのe-POWERモデルが挙げられる。いずれもAC100V/1500Wコンセントが標準装備、またはオプション設定され、後席用のテーブルも用意されている。
ノートPCの充電は移動中にすればよく、予算的にハイブリッドやPHEVには手を出しにくい・・・というなら、プチバンのスズキ・ソリオ、トヨタ・ルーミーがある。お手頃価格で5ナンバーサイズの両側スライドドアを備えたクルマだが、後席の広さは圧巻。ソリオを例に挙げれば、身長172cmの筆者のドライビングポジション背後の後席に着座すれば、頭上に215mm、膝周りに最大360mmものスペースがある。後席は165mmのスライド量を持っているため、前席シートバックテーブルとの位置関係も調整しやすいのが嬉しい(下の画像)。