住宅や車の購入、子ども学費など現代社会を生きていくうえでローンや借金をすることは多いと思う。では、「お金を借りること」に対してどのような印象が持たれているのだろうか。
三井住友信託銀行が設置している「三井住友トラスト・資産のミライ研究所」(ミライ研)は、1万人(18歳~69歳)を対象にライフプランにおける借入れについてアンケート調査を本年1月に実施した。
「できれば借金はしないほうが良い」人は61.7%!住宅ローンを利用したことがある人は79.2%
今回で第4回目となるミライ研1万人アンケート調査では、新たな設問として「お金を借りる(ローンを使う、借金をする)」ことに対するイメージについて伺った。すると、61.7%と半数以上の人が「できれば借金はしないほうが良い」を選択した。
図表1「お金を借りること(ローンを使う、借金をする)」ことのイメージ(複数回答)
*1:住まい、自動車、子の教育費用など
*2:学位取得、語学習得、資格取得など
*3:のちに現金化ができるもの
(出所)特に出所を示していない場合、三井住友トラスト・資産のミライ研究所「住まいと資産形成に関する意識と実態調査」(2023年)よりミライ研作成
では、借入れの利用状況はどうなっているのだろうか。本アンケートでは借入れのなかでも、住宅ローンの利用経験「図表2」と、毎月の生活費を補うためのキャッシング等の利用経験「図表3」について伺った。
「自身もしくは配偶者・子どもが居住する住宅を、自身で購入された方」のうち、約8割の人が住宅ローンを利用しているもしくは利用していたと回答し、利用経験があることが判明。
図表2 住宅の所有状況とローンの利用について
*1:自分もしくは配偶者・子どもが居住・利用している住宅
*2:相続・譲渡などによる保有ではなく自身で購入した人
また、毎月の生活費が不足するときに、「キャッシング」といった比較的短期の借入れを利用し埋め合わせたことがあるかについて伺ったところ、「定期的に利用している」、「たまに利用している」、「何度か利用したことがある」と回答した人は合計で22.5%となり、およそ4人に1人がキャッシング等の利用経験があるということがわかった。
図表3キャッシングといった比較的短期の借入れの利用について
*キャッシングとは、金融機関の提供する小口の融資サービスで、金融機関やカード会社が発行するカード(クレジットカードを含む)で利用限度内であれば何度でも借り入れできるサービスを指す