『酒と肴と男とサウナ』第27快“スパ ラクーア”(水道橋)
いつか行きたいと思っていましたが、なかなか行けずじまいでした、『スパ ラクーア』!
だってオシャレといいますか、リゾートムードといいますか、ワタシのようなサウナオヤジには二の足踏む部分があったんですよ。
「ちょっと何あのジジイ。場違いじゃない?」
男女共用の休憩スペースなどで、若いお嬢さんにそんな目で見られるのではないか? とね。
しかし、いい意味で裏切られました~ッ! もちろんオシャレなリゾート感覚満載の施設ではあるんですが、その部分も含めて、サウナ施設として、
「余は満足じゃ!」
と殿様気分で独りごちしまくりましたよ。
そうだよ! もともとサウナって、サウナ上がりに、どれだけ殿様気分でリラックスできるかが重要だと思うんですよ。
『なみだの操』の殿様キングスならぬ殿様リラックス。その状態に完全になってました。
サウナ室は男風呂だけで4室!
一番高温の部屋の設定温度100℃。結露ではない、汗腺から汗が出てくることを実感できてグッとくる。
逆に一番低温の部屋は70℃なんだけど、セルフロウリュ可能or不可時間が1時間交代であるんで、ロウリュできる時は降りそそぐ対流熱を堪能できるし、不可時間はサウナ苦手な人でも心地よい熱さ。
室内温度は70℃。セルフロウリュ可の時間もある『フィンランドサウナ コメア』。ベンチの板に隙間あるのがフィンランドっぽい!
温度でいえば、今書いた2つのサウナのちょうど中間に当たる80℃の面積が広いサウナ室もふたつ鎮座。
そのひとつはテレビ完備。そしてもひひとつのテレビのないサウナ室は、アウフグースのサービスがある。がある。
サウナの好みは人それぞれだろうけど、この4スタイルあらば、その中にお好みは絶対見つかる、なんとも有り難いサウナ室構成でございます。
要するにサウナ施設として間口も広いく、かつ奥行きもあるってことですよ。
水風呂も17℃と22℃の2浴槽あるしね。
水深のある17℃の水風呂は一歩一歩階段で下りつつ入水するようになっている。自然と足元から徐々に冷たい水に浸かっていくわけで、水風呂が苦手な人も入りやすい。
温浴槽は天然温泉。サウナに凝りだした当初は、どこか温泉を敵対視してたけど、今はそんな視野の狭いこだわりなんぞすっかり消えて、温泉も温泉で楽しんで入るようになったなァ~。
さて。そんな温浴部分もいいんだけど、その後に過ごすリラクゼーションスペースが圧巻!
リクライナーが並ぶリラックスラウンジなんか、部屋の端から端が霞んで見えないくらいに広い!
で、そこにダラ~ッと寝そべったまんま、ラウンジカフェにタブレットで軽食と飲み物が注文できるの。すると持ってきてくれんの。これぞ格別の殿様気分!
広大な『リラックスラウンジ』でアナタも殿様リラックスのメンバーになっていただきたい。
そこで寝っころがってたら、さっきしこたま汗をかいたセルフロウリュできるサウナ室があまりにも正統なフィンランドスタイルの内装だったことを思い出し、フィンランドでよく食事に出るスモークサーモンを使った『スモークサーモンサラダ』を頼み、酒も呑む。
これこそが殿様リラックス!!
『ラウンジカフェ』の『スモークサーモンサラダ』(600円)。そして『生搾りグレープフルーツサワー』(650円)。このサーモンがネットリしてました~。
このリラックスラウンジはひとり静かに過ごす場所だけど、友人や家族と会話も楽しめるラクーアリビングってスペースもあって、こっちはシッカリした食事に飲み物を提供するカフェ・カーサ&デリに、本格的なカクテルにも対応するザ・バーという飲食提供ブースもある。
『ラクーアリビング』。この写真の奥に『CAFE CASA &Deli』と『THE BAR 』あり。
ここでダメ押しにカクテルのネグローニを呑んだ。
殿様リラックス、ここに極めり!!オレ、サウナって2時間くらい体が空くと行くパターンが多いけど、ここは2時間滞在じゃもったいないわ。
朝から晩まで丸1日過ごす気合いで訪れ、殿様リラックスをズ~ッと味わい続けたい、これぞまさに都会のリゾートサウナ! 完全白旗。
DATA
○住所:東京都文京区春日1-1-1 東京ドームシティLaQua5~9F(フロント6F)
○電話:03・3817・4173
○料金:大人3230円(18歳以上・タオルセット、館内着レンタル料含む) ※深夜(深夜1:00~早朝6:00)・休日(土曜・日曜・祝日、特定日)割増料金あり。特定日はHPで要確認 ◯営11:00~翌9:00(浴室利用は翌8:30、露天風呂は翌7:30まで。最終入館翌8:00)
○休み:10月2、3日
○交通:東京メトロ「後楽園」駅より徒歩1分、都営地下鉄「春日」駅より徒歩2分、JR中央線・総武線・都営地下鉄「水道橋」駅より徒歩3分。
https://www.laqua.jp/spa/
カーツさとう
コラムニスト/プロドランカー。グルメ、旅、サブカル、サウナ、ネコ、釣りなど幅広いジャンルに精通しており、新聞、雑誌、ラジオなどで活躍中。@DIMEの新・サウナ専門サテライトメディア『Saunner』もチェック!