AI技術の進化が止まらない。その汎用性の高さから、既に様々なビジネスシーンにおいて活用されているが、世界と日本を比べた場合、企業におけるAI導入にはどれほどの差があるのだろうか?
計算科学および人工知能(AI)分野で世界をリードするアルテアエンジニアリングはこのほど、日本を含む世界10か国の様々なデータを活用する職種の経営陣および社員2,037名に「各国の企業におけるAI導入の実態調査」を実施し、その結果を発表した。
本調査より、組織内にAIを導入する事に最も消極的であったのが日本であることがわかった。また、AIの予測分析精度に対する信頼度も低く、世界とのAIに対する考え方に大きな差があることがわかった。
AIツールを1年以内に導入すると回答したのは18%。日本は世界10か国中最下位
「あなたの組織では、いつから大規模なプロジェクトに人工知能(AI)を導入する予定ですか?」と尋ねたところ、 日本ではAIの導入を「1年以内」と回答したのがと世界10か国18%でも一番少なく、導入する時期を「まだ決めていない」は22%とどの国よりも多い結果となった。
日本国内では「AI」自体の認知度はあるものの、運用となると世界各国と比較して消極的なのがわかる。
AI導入について「必要と思ってない」と日本が一番多く回答
「あなたは組織の、AIとデータを使ったDX化を推進するためのアプローチをどのように評価しますか?」と尋ねたところ、日本で「AIの導入は必要がない」と回答したのは11%になり、その他の回答国が5%以下の中、突出している。
これは世界の企業はDX化やAIの利用についても前向きだが、日本の企業では内部の人間でさえDX化やAIの利用などの重要性に気づいていないのがわかる。
<調査概要>
調査期間:2023年2月~5月
調査機関:アトミックリサーチ
調査方法:オンラインによるアンケート調査
調査対象:米国、中国、フランス、ドイツ、インド、イタリア、日本、韓国、スペイン、英国の10か国が対象。データサイエンス、データ分析、データ構築、機械学習、金融分析、製品開発の技術職の1,027名および、データ特化したツールやソリューションに関連する決定権を持つ経営者層の1,010名の合計2,037名
出典元:アルテアエンジニアリング株式会社
構成/こじへい