NTTドコモの企業内研究所であるモバイル社会研究所から、同研究所が2022年11月に実施した親と子に関する調査より、親がスマホを教える時に不安に思うことに関するリポートが発表された。本稿ではその概要をお伝えしていく。
安全な使い方・お金の使い方・時間管理方法が多い
図1. 【小中学生】 子にスマホの使い方を教える時に不安に感じること(複数回答)
親が子にスマホの使い方について、不安に思うことを調査して図1に示した。最も多くの親が不安に思っていることは「安全な使い方(悪質サイト・アプリの見分け方等)」、次いで「ネット上のお金の使い方」「時間の管理方法」と続いた。小学生の親の方が中学生の親より、多くの項目で不安を感じていることがわかる。
スマホ未所有の方が不安は多項目にわたる
図2. 【小中学生】子にスマホの使い方を教える時に不安に感じること〜スマホ所有別(複数回答)
次に子のスマホ所有の有無別に見た。図2のとおり、全項目でスマホを所有させていない親の方が教えられるか不安に思う項目が高い。その理由として、(1)スマホを持たせていないために教える機会がなく、不安が先行している、(2)不安が払しょくできないために子にスマホを所有させていない、等が推察できる。