値下げなしのiPhone SEや販売終了のiPhone 13 miniはどうなる?
一方、iPhone SEは値引きがされず、がっかりした人も多いのではないだろうか。iPhone SEはカメラ性能、ストレージ、バッテリー容量など、iPhone 15はもちろんiPhone 13のスペックには遠く及ばないが、4.7インチのディスプレイ、重量144gとコンパクトな本体サイズが人気の機種だ。
iPhone SEはこのサイズ感が魅力
手の小さな人でも持ちやすいサイズと6万円台から購入できるお手軽感等から、高スペックを追求しないユーザーから支持されている。
現在、第3世代まで発売されているiPhone SEだが、今回の発表で第4世代の発表はされなかった。2020年に発売されたiPhone SE(第2世代)ユーザーはそろそろ買い替えしたいタイミングなだけに、iPhone SE(第3世代)の販売価格の据え置きは残念だろう。
また、iPhone 13 mini、iPhone 14 ProシリーズがApple Storeオンラインから姿を消し、販売終了が示唆されている。iPhone 14 Proシリーズはまだ家電量販店等にも在庫があり、新品の購入は可能だが、iPhone 13 miniは9月13日時点でヨドバシカメラやビックカメラのECサイトではすでに販売休止になっている。
iPhone 13 miniはiPhone SEに次ぐコンパクトなサイズのiPhoneでありながら、スペックもそこそこ高く、「小さいiPhoneがいいけど、スペックはそこまで落としたくない」という需要に応えるモデルだった。
今後、中古スマートフォン市場でiPhone 13 miniの動向も気になるところであるが、現在、iPhone 13 miniを愛用しているユーザーは大事に使用していくのがいいだろう。
iPhoneは過去に値上げしたことも
iPhoneは2022年7月、大幅な価格変更をしたことがある。iPhone 13 Pro Maxの1TBモデルの4万円を筆頭に、5000円~3万円台まで当時の販売機種は値上がりをした。その背景には長期的に続く円安があることは明らかで、この円安傾向は2023年になった今でも解消されていない。
今後、いつ、また値上げが実施されてもおかしくはない。旧モデルの購入を検討している人は、こうした背景も踏まえた上で、ベストタイミングを見極めたいものだ。
取材・文/峯亮右