米国株には「配当王」と呼ばれる銘柄があります。
これは連続増配を50年以上にわたって続けている企業を指す言葉です。
特に来年から日本ではじまる新NISAを活用して、長期にわたり安定した配当をもらえる企業に注目が集まっています。そこで今回は新NISAにも役に立つ、米国配当王のなかでも代表的な企業について解説していきます。
米国配当王の特徴
米国配当王に該当する企業の事業には共通する特徴があります。
それは生活必需品、公共事業、資本材などのセクターが多く、私たちの日常生活を支えるグローバル企業の多くが配当王に名を連ねています。
また創業年数が古く、長期間にわたって事業が安定しているという共通点もあります。
現在、米国企業の中で配当王に該当する企業は43社あります。
これは米国の主要な株式市場に上場する全銘柄が約6000社であることから、ほんの一握りの優れた企業であることを意味するのです。
この米国配当王43社を合わせた時価総額は、米国の上場企業の約7%程度もあり、強い影響力を持っています。
そして「連続増配」を続けているということは、今後も配当が上昇する期待が高いことも魅力のひとつです。
また景気後退局面においても底堅い需要があるため業績への影響が少ない特徴があるため、
長期投資に向いているという特徴があります。
以上のような理由から米国配当王銘柄は新NISAに向いているといえるのです。
代表的な米国配当王企業5選+投資信託
【アメリカン・ステーツ・ウォーター(AWR)】
アメリカン・ステーツ・ウォーター(American States Water Company)は水道会社です。
水 の購入、生産、配水、販売に従事しています。特定地域に対し、配電事業も手掛ける。米カリフォルニア州のサービス提供地域で事業を展開しています。
株価82.55ドル(9/12日付け) 配当利回り2.08% 連続増配68年 創業1929年
【コカ・コーラ(KO)】
世界的な飲料メーカーとして「コカ・コーラ」、「スプライト」、「ファンタ」、「ダイエットコーク」、「コカ・コーラライト」、「コカ・コーラゼロシュガー」といった各種飲料ブランドを所有またはライセンス供与し、販売しています。
株価58.88ドル(9/12日付) 配当利回り3.15% 連続増配60年 創業1886年
【プロクター・アンド・ギャンブル(PG)】
世界中の消費者にブランド化された消費者向けパッケージ商品を提供する企業です。
5つの主要セグメントであるビューティー、グルーミング、健康管理、ファブリックとホームケアやベビー、フェミニンとファミリーケアの5つのセグメントで事業を多様な販売チャネルを通じて展開しています。
株価154.75ドル(9/12日付け) 配当利回り2.46% 連続増配60年 創業1837年
【ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)】
多角的なヘルスケア製品企業で、主に以下3つのセグメントで事業展開しています。
コンシューマーヘルスセグメントでは、皮膚の健康・美容、市販薬、ベビーケア、オーラルケア、女性の健康、創傷ケア市場向けに製品を提供しています。主にパーソナルヘルスケアに焦点を当てています。
製薬セグメントでは、免疫学、感染症、神経科学、腫瘍学、心血管、代謝、肺高血圧症の6つの治療分野に重点を置いて製品を開発・販売しています。
医療技術セグメントでは、インターベンションソリューション、整形外科、手術、視覚分野向けの製品を提供しています。
株価162.66ドル(9/12日付け) 配当利回り2.96% 連続増配60年 創業1886年
【ノースウェスト・ナチュラル・ホールディング(NWN)】
子会社を通じて、天然ガスサービスを提供する持株会社です。
オレゴン州およびワシントン州南西部の住宅、商業施設、工業施設向けに天然ガス供給サービスを提供しています。彼らは主に「天然ガス配給(NGD)セグメント」を通じてビジネスを展開しており、このセグメントではオレゴン州およびワシントン州南西部に約795,000メートルにわたる天然ガスパイプラインを保有し、住宅、商業、工業の顧客に天然ガスを供給しています。
株価39.90ドル(9/12日付け) 配当利回り 4.93% 連続増配60年 創業1859年
【iFreePlus 米国配当王】
「米国配当王=50年以上連続増配している米国企業」にフォーカスした日本初の投資信託です。米国配当王企業で構成されたポートフォリオを少額からカンタンに保有することができます。
その中身は各銘柄に均等に投資をします。新NISAにも対応予定です。
検討すべきポイントとしては、運用管理手数料が年率0.286%(税込)であり、他のインデックスファンドよりも高いことです。この部分は投資方針によっても意見が分かれる部分でしょう。
基準価格 10,505円(9/12日付)