(7)【癒し系】
「ほんのひとくちだけ、甘いものが食べたい」という時でも、いざ食べ始めると止まらないのが甘いお菓子。小袋系なら、その点、安心だ。
(左)「ちょいホロ」(不二家)はチーズ11%(うちチェダーチーズ6%)のチーズクッキー。甘いものが苦手な人にも受けそうなほどよい甘さだ。
(右)「不二家 パレッティエ 日向夏チーズケーキ味」はJA全農との共同開発商品で宮崎県産日向夏ピールとクリームチーズ、クリームチーズチップを練り込んだしっとり生地のクッキー。日向夏の香りとクリーミーなチーズのコクがあり、この1枚でタルトケーキを食べたような満足感がある。
(8)【愛着系】
子どもの頃から慣れ親しんだお菓子が、パウチ小袋系に進化したり、バリエーションを増やしたりして登場している。大人になってからは離れていたけど、パウチ小袋系で再会して改めてハマっている人も多そうだ。
(左)「サブレせん 紀州南高梅味」(日清シスコ)は、ロングセラーのココナッツサブレから生まれた新感覚の和風ビスケットで、玄米を使った紀州南高梅味。お米の甘みと梅の甘みが想像していたよりかなり強く、ココナッツサブレの面影はほぼないが、さっぱりした甘さでとても美味しい。
(中)「アポロ my style」(明治)は1969年から販売されているロングセラーのチョコ、アポロのパウチ小袋バージョン。従来のアポロと比較して砂糖を25%カットし、サイズも大きめにしてつまみやすくしている。
(右)「ひとくちルマンド抹茶ラテ」(ブルボン)は抹茶ョコ風味ながら、ルマンド特有のクレープ生地のザクザク食感は健在。
いろいろなパウチ系小袋菓子を食べてみて感じたのは、容量は少ないが、小粒のものを少しずつ食べるせいか満足度が大きいということ。また食べ飽きる前、「もうちょっと食べたい」と思うタイミングでなくなるので、ついまた買ってしまうということ、そして少量なので、それほど罪悪感を抱かずに食べることができるというメリットがあるということだ。日常のストレス緩和にちょうどフィットする、かゆいところに手の届く“プチ癒しっフード”として、このジャンルはまだまだ市場が拡大しそうだ。
取材・撮影・文/桑原恵美子
取材協力/カルビー株式会社、株式会社 ロッテ、