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なぜ、コンビニやスーパーで小袋のパウチ菓子やぶら下がり菓子の売り場が拡大しているのか?

2023.09.26

(1)【素材そのまま系<塩味>】

カルビーの「miino(ミーノ)そら豆しお味」の人気の高さからもうかがえるように、健康志向の高まりで、野菜などの素材をそのまま味わえるシンプルなスナックが急激に増えている。

(左)「なすの天ぷら」(MDホールディングス)は、減圧状態にして水分の沸点を下げ、効率よくフライ乾燥させるバキュームフライ製法で揚げたなすに、だし醤油で風味をつけている。噛んだ最初の食感はサクサクで正真正銘のスナックだけど、だんだん茄子の味が染み出てきて、だし醤油の味が余韻に残る不思議なスナック。
(右)「オクラスナックwithふ~塩」(ジェーシーシー)は、15種類のスパイスをミックスした「ふ~塩」を使ったオクラスナック。こちらはなすの天ぷらと違い、サクッと噛んだ瞬間から、オクラ特有ののねばねばが広がる。ふ~塩の奥行きのある複雑な旨味とあいまって、やみつきになりそうな味だ。

(2)【素材そのまま系<スイーツ>】

“素材そのまま系”は甘い系スナックにも及んでいて、その象徴がドライフルーツ商品の種類の急増。スナック菓子にもその波が如実に押し寄せている。今回試食した3品はどれも非常に美味しく、このジャンルはこの後さらに伸びるのではと感じた。

(左)「まるでアップルパイのなかみ」(壮関)は、茎わかめの生産・加工国内シェアNo.1の壮関がそのノウハウを活かして作った(と思われる)、シナモンバターの風味をきかせたドライフルーツ。一般のドライフルーツよりもしっとりソフトで食べやすく、アップルパイ好きの友人に教えたら、予想どおり超ハマった。
(中)「ほの甘あずき」(だいずデイズ)は、甘みをおさえたゆで小豆そのままの味。小豆の風味が凝縮されているので、1~2粒でも満足度が高く、甘すぎないのでずっと食べ続けられる。筆者が今回、一番気に入った商品。
(右)「サイクルミ―おつまみスナック バター風味さつまいも」は、朝・昼・夜の時間帯に合わせた食品「Cycle.me(サイクルミー)」のセブン-イレブン限定商品。一口目は「固い!」と思ったが、噛んでいくとさつまいもの甘さがどんどん広がり、ほのかな塩味が加わる。最初固くてよく噛むせいか、少量でも満足度が高く、その意味でもヘルシー感あり。

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