年々スマートフォンの販売価格が向上していることもあり、数年間同じ機種で我慢している人の中には、今使っているスマートフォンの性能不足やバッテリーの〝へたり〟を感じ、「そろそろ買い替えたい」「今年こそは買い替えたい」と意気込んでいる人もいるはず。
そこで、最新のiPhoneがいつ頃発売されるのか、どのような人が新しいiPhoneの登場を待つべきなのかを考察していきます。
※画像は「iPhone 14 Pro」
目次
2023年モデル「iPhone 15」シリーズはいつ発売? 買い替えは待つべき?
アップルは新製品発表イベントを9月13日AM2時(日本時間)に行うと予告しています。例年通りのスケジュールでいえば、ここでiPhone 15シリーズが発表されるはずです。
【参照】Appleのイベント
また、新型iPhoneは、発表イベントの次の金曜日に予約開始、その翌週金曜日に発売になることが通例。2023年は9月15日に予約開始、9月22日に発売となる可能性が高いといえます。
ちなみに、2022年に発売された「iPhone 14 Plus」は、ほかのiPhone 14シリーズから約1か月遅れ、10月7日の発売でした。これは、〝標準モデル×大画面〟のディスプレイを調達するのに、遅れが生じたためといわれています。
iPhone 15シリーズに関しては、カメラセンサーの供給が間に合わず、「iPhone 15 Pro Max(iPhone 15 Ultraへ名前が変わるウワサもあり……)」のみ、発売が数週間遅れるかもしれないというニュースもあります。
真偽のほどは定かではありませんが、iPhone 15シリーズは9月22日前後に発売。もしくは1モデルのみ発売が1か月ほど遅れるかも……と考えられます。いずれにしろ、執筆時点から1か月程度も待たずして最新世代の発売日が公表されるはずなので、最新機種が欲しい人は、もう少し待ってみるのがおすすめ。特にiPhone 15シリーズは、充電端子がUSB Type-Cになるというウワサもあり、楽しみです。
iPhone 15シリーズの発表を待って値下げされる「iPhone 14」シリーズを買うのもあり?
最新機種は販売価格が高いと考えられるため、なかなか手を出しにくい。でも機種変更はしたいという人は、iPhone 15シリーズの発売後に、iPhone 14シリーズといった〝旧モデル〟を購入するのもありでしょう。
例年通りであれば、新機種が発売されるタイミングで、旧世代となるモデルは少し値引きして発売されることになります。Apple Storeでは、新機種が出た後でも、しばらくは旧機種と併売されることがほとんど。iPhoneで極端に重い作業をしない場合、iPhone 14シリーズの性能でも事足りると考えられるので、旧世代の購入を検討してみてもよいでしょう。
執筆時点ではiPhone 14シリーズに加え、iPhone 13、iPhone 13 mini、iPhone 12も併売中
また、先に触れた通り、iPhone 15シリーズでは充電端子がUSB Type-Cになるといわれていますが、同時に「USB Type-Cを搭載したiPhone 14」が登場するというウワサがあります。あくまで期待ではありますが、実際に発売されれば、USB Type-Cの搭載を心待ちにしていた人にとっては、有望な選択肢となりそうです。
販売価格がネックな人は「iPhone SE(第4世代)」を待つべき? 発売はいつになる?
端末にあまりお金をかけたくない、最近のiPhoneは重い、大きいと感じている人にとっては、iPhone 15シリーズや値下げが期待されるiPhone 14シリーズでも、コスパに優れるとはいえないかもしれません。廉価モデルとして販売されるiPhone SEシリーズの最新モデル「iPhone SE(第4世代)」の発表まで待つ……そんな人も多いはず。
iPhone SEは毎年新製品が発表されるわけではないものの、歴代のiPhone SEシリーズが発売された年を確認してみました。
初代iPhone SEは2016年。そして第2世代が2020年、第3世代が2022年と2年間隔で発売されているため、iPhone SE(第4世代)は〝2024年春〟に発売される可能性が高いとされています。
気になるのが、新型iPhone SEのデザイン。ご存じの通り、現行のiPhone SE(第3世代)は上下に分厚いベゼルがあり、ディスプレイ下にホームボタンを搭載しています。
現行のiPhone SE(第3世代)
iPhoneシリーズの標準モデルを見ると、最後にホームボタンが搭載されていたのは、2017年に発売された「iPhone 8」。ホームボタンがあると安心、便利という意見があるものの、デザインがさすがに古いと感じる人もいるでしょう。
また、iPhone 15シリーズに搭載される「iOS 17」では、iPhone 8、iPhone Xが対応機種から外れています。つまり、標準モデルでは、iOS 17に対応するiPhoneがすべて、ホームボタン非搭載モデルになります。このことを踏まえて考えると、2024年春以降に発売されるiPhone SE(第4世代)では、ホームボタンがなくなる可能性があります。また、新たにUSB Type-Cに対応する可能性も高いです。とはいえ、iPhone SEの第2世代、第3世代はiOS 17に対応するので、第4世代でもホームボタンを継続する可能性がゼロとは言い切れませんが……。
iPhone SEシリーズは、これまでに発売されている標準モデルの筐体を流用することで、販売価格が抑えられるシリーズ。個人的な願望も込めて、iPhone SE(第4世代)でホームボタンがなくなると考えると、どのモデルのデザインがベースとなるかが気になるところです。
有力な候補となるのが、iPhone 12 mini、iPhone 13 miniの2モデル。iPhone SEシリーズは、コンパクトで持ちやすい筐体が1つの売りであるのに加え、iPhone 14シリーズでは〝mini〟シリーズが用意されなかったので、iPhone SE(第4世代)でコンパクトなホームボタンレスモデルが復活する可能性は大いにあります。発売からあまり年月が経っていないため、生産ラインを流用しやすいのに加え、もともと5G通信に対応しているモデルなので、内部の構成もしやすいと考えられます。
もちろん、もう少し古い筐体の「iPhone X」や「iPhone 11」をベースにする可能性もあります。iPhone SE(第4世代)の発売は、早くても2024年春と考えられるので、もう少し情報が出るのを待つしかないでしょう。とはいえ、約半年後には発売される可能性が高いので、もう少し待てるという人は、iPhone 15シリーズや、値下げされたiPhone 14シリーズ、iPhone 13シリーズを急いで買う必要はないかもしれません。
※データは2023年9月上旬時点での編集部調べ。
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取材・文/佐藤文彦