会社員や公務員の多くが経験する転勤。特に9月は決算期を迎える一般企業が多く、それに伴う体制変更により、転勤する人が増える月でもある。
そんな中、不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S」は、転勤が増えるこのシーズンに合わせて「6万円台で住める家が多い東京の駅ランキング」を発表した。
本ランキングは、転勤経験の割合が高いとされる20代の平均給与320万円(※ 国税庁 令和3年分 民間給与実態統計調査より算出)から80%を手取り給与256万円とし、そこから家賃に充てる一般的な目安である「手取りの3割」から理想の家賃を6.4万円と設定。
その上で、家賃相場が6.0万円以上7.0万円未満の駅を対象に、6万円台で住める家が多い東京都内の駅を順位付けしたものだ。
「6万円台で住める家が多い東京の駅」1位は西新井駅(足立区)、上位3駅に足立区からランクイン!
東京都内で家賃相場が6万円台の駅を対象にした「6万円台で住める家が多い東京の駅ランキング」では、1位「西新井駅」(足立区)、2位「梅島駅」(足立区)、3位「京成小岩駅」(江戸川区)となった。1位「西新井駅」の6万円以上7万円未満の物件数は2,514件で、10位「武蔵小金井駅」1,534件と比較すると約1,000件多い結果となった。
TOP10を路線ごとにみると上位に東武伊勢崎線の3駅「西新井駅」、「梅島駅」、「五反野駅」がランクイン。いずれも足立区内にある駅で、それぞれ5,6分でアクセス可能な「北千住駅」がある。
「北千住駅」はJR常磐線をはじめ、東京メトロなどへの乗り換えができ、周辺には飲食店や商業施設が多くあるため、東武伊勢崎線の3駅は沿線を活用することでより生活利便性を高められる駅といえる。
また、5位「八王子駅」をはじめ、8位「東小金井駅」、10位「武蔵小金井駅」はいずれもJR中央線・JR中央本線沿線にあるため新宿駅まで乗り換えなしでアクセスできる。
路線ごとに、転勤後の通勤のしやすさに加えて、人が集まり、賑わいのある駅・街はどこかをチェックすることも、東京での生活利便性や満足度を高める住まい選びのポイントになりそうだ。
「5万円台で住める家が多い東京の駅」1位は「大塚・帝京大学駅」(八王子市)、5万台の物件2,000件超えは唯一!
さらに家賃を抑えたいと考える方のため、東京都内で家賃相場が5万円台の駅を対象にした「5万円台で住める家が多い東京の駅ランキング」では、1位「大塚・帝京大学駅」(八王子市)、2位「京王堀之内駅」(八王子市)、3位「中央大学・明星大学駅」(八王子市)と八王子エリアが占める結果となった。
なかでも1位「大塚・帝京大学駅」の5万円以上6万円未満の物件数は2,210件、次ぐ2位「京王堀之内駅」は1,551件となり、5万円台の物件が2,000件を超える駅は「大塚・帝京大学駅」のみだった。
上位のうち7駅は、多摩都市モノレール、京王相模線、小田急多摩線の各「多摩センター駅」から伸びる沿線にあり、沿線には大学のキャンパスが複数点在している。そのため、学生も利用しやすい5万円台の物件が多く存在している。
また、上位10駅はすべて23区外だが、4位「高幡不動駅」は京王線の特急停車駅、6位「清瀬駅」、7位「恋ヶ窪駅」はターミナル駅まで30〜40分で行くことができる。
首都圏の鉄道の運行本数は国内でもトップクラスのため、エリアを23区内に限定せずアクセスの良さに着目することで、予算内の希望条件にあう住まいも十分に探せることがわかった。
「47都道府県の家賃相場比較」1位の東京都新宿区は47位の群馬県前橋市の約3倍差に!
全国の都道府県庁舎がある区や市全域の家賃相場を調査し、「47都道府県の家賃相場」をランキング化した。最も高いエリアは、東京都新宿区の114,500円、2位は神奈川県横浜市中区83,500円、3位は大阪市中央区74,200円となった。
一方、全国の県庁所在地で最も家賃が安いエリアは、群馬県前橋市の40,000円で1位の東京都とは約3倍の差だった。家賃相場別にみると7万円以上が上位3エリアと兵庫県、埼玉県となり、6万円台は愛知県など7県、5万円台は京都府など16府県、4万台は19件という結果となった。
<調査概要>
・5万円台、6万円台で住める家が多い東京の駅
対象駅:家賃相場が6万円以上7万円未満、 5万円以上6万円未満の東京都内の駅(市町村も含む)
・47都道府県の家賃相場
対象エリア:47都道府県の各庁舎がある区または市全域
・対象物件:築40年以内、駅徒歩20分以内、専有面積15㎡以上~40㎡未満、賃貸物件(定期借家を除く)
・抽出期間:2022年8月~2023年7月
・家賃相場:管理費を含む⽉額賃料から中央値を算出
出典元:LIFULL HOME’S
構成/こじへい