NTTドコモの企業内研究所であるモバイル社会研究所から、「2023年一般向けモバイル動向調査」より歩きスマホに関する調査レポートが発表されたので、本稿ではその概要をお伝えする。
10~20代の6割超が歩きスマホを行っている
図1. 歩きスマホを行っている割合[調査対象:全国・15~79歳・n=6423]
歩きスマホを行っているかどうかを性年代別に調査した結果、全体の4割超が歩きスマホを行なっていることがわかった。若年層のほうが歩きスマホをしている割合が高く、男女とも10~20代の6割超が歩きスマホを行っていると判明。
一方、高年層ではその割合が低く、男性70代および女性の60~70代で歩きスマホをする人は3割以下となっている。
大都市では歩きスマホをする割合が高い
図2. 都市区分・年代別の歩きスマホ実施率 [調査対象:全国・15~79歳のスマホ利用者・n=6423]
次に、都市規模別に歩きスマホをしている割合を調査した。その結果、年齢によらず「特別区・政令指定都市」といった大都市圏では、歩きスマホをする人の割合が高い傾向がみられた。
10~30代および40~50代では、「特別区・政令指定都市」とそのほかの地域での歩きスマホ実施率は10ポイント程度の差がある。特に10代~30代で「特別区・政令指定都市」に住む人の歩きスマホ実施率は高く、約7割が歩きスマホをしていることがわかった。
公共交通機関を使う人のほうが歩きスマホをしている
図3. 主に利用する移動手段と歩きスマホ実施率 [調査対象:全国・15~79歳のスマホ利用者・n=6423]
次に、通勤通学や買い物などの平日の主な移動手段の違いによって、歩きスマホをしている人の割合が異なるかを調査した。
その結果、鉄道や電車、バスなどの公共交通機関を主に利用している人のほうが歩きスマホをしている割合が高く、それぞれの半数以上が歩きスマホをしていることが判明。
これに対して自家用車やバイク・自転車、徒歩などで移動することが多い人の歩きスマホ実施率は4割程度であることがわかった。