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今さら聞けない「カナル型イヤホン」と「インナーイヤー型イヤホン」の違い

2023.09.12

電車移動中や休憩時間などに、スマートフォンとイヤホンを接続して音楽を聴いたり、動画を見ている人は多くいるでしょう。近年はオンライン会議といったシーンでも、イヤホンを活用している人がいるはずです。

特に最近、多くの人が愛用している「完全ワイヤレスイヤホン」には、大きく分けると「カナル型」と「インナーイヤー型」と呼ばれる2タイプがあるのをご存じでしょうか。本記事では、そんなイヤホンの形状にまつわる豆知識を紹介していくので、今後のイヤホン選びの参考にしてください。

「カナル型イヤホン」と「インナーイヤー型イヤホン」の違いとは?

「カナル型」「インナーイヤー型」とは、それぞれイヤホンの形状を表す用語です。

カナル型は、イヤホンの先端に耳栓のような「イヤーピース」が付いており、耳の穴を密閉するように装着する製品。その形状から、「密閉型」と呼ばれることもあります。近年のイヤホンとしては主流ともいえる形状で、多くの製品がカナル型を採用しています。

一方、「インナーイヤー型」は、イヤーピースが搭載されていないデザインになっているため、耳の穴を完全に塞がず、引っ掛けるようにして装着する製品。「開放型」「オープン型」と呼ばれることもあります。

現行製品で例えると、アップルの「AirPods Pro(第2世代)」はカナル型、「AirPods(第3世代)」はインナーイヤー型となります。それぞれ装着感が大きく異なるので、イヤホンを購入する前に、まずはどちらのタイプが好みなのかを考えるのがおすすめです。

「カナル型イヤホン」と「インナーイヤー型イヤホン」それぞれのメリットとは?

形状の違うカナル型とインナーイヤー型には、それぞれメリット、デメリットがあります。細かい仕様はメーカー、製品によって異なりますが、一般的な特徴を紹介していきます。

カナル型イヤホンのメリットとは?

カナル型イヤホンの大きなメリットは、密閉感が強いため、外部の雑音を遮断しやすいという点。近年はノイズキャンセリング機能を搭載したイヤホンも多く登場していますが、物理的に音を遮断しやすい形状は1つの強みといえます。

また、耳にピッタリとはまるという性質から、ズレ落ちにくいというのも特徴。多くの製品が、サイズを調節できるイヤーピースを同梱していることもあり、装着感をある程度自分好みに変えられるようになっています。ワークアウト時にイヤホンを使いたい人などには、カナル型がおすすめです。

音質としては、密閉感を活かし、迫力のある低音の再生を得意とするモデルが多い傾向にあります。

インナーイヤー型イヤホンのメリットとは?

インナーイヤー型イヤホンは、耳の穴に引っ掛けるように装着するという性質から、圧迫感が少ないのが特徴。長時間音楽を再生していても、耳が聴き疲れを起こしにくいのが魅力です。また、着け外しも軽快に行えます。

また、耳の穴を完全に塞がないため、カナル型と比較すると周囲の音を拾いやすいのが強み。職場、自宅問わず、音楽や動画に集中しながらも、周りの音はある程度聞こえるようにしておきたいという人におすすめです。

音質としては、中高音域の広がり、抜け感に特徴を持つ製品が多い傾向にあります。

「カナル型イヤホンと「インナーイヤー型イヤホン」それぞれのデメリットとは?

カナル型イヤホン、インナーイヤー型イヤホンそれぞれのデメリットは、メリットの逆ともいえる部分です。

カナル型の場合、耳の穴を密閉するため、圧迫感が苦手という人もいるはず。長時間着用していると、疲れが出てしまう可能性があります。特にノイズキャンセリング機能を搭載したモデルでは、外の音をかなり遮断することになるので、慣れが必要です。

また、イヤーピースが取り外せるため、隙間に耳垢がたまってしまうことがあります。イヤーピースの水洗いに対応している製品もあるので、清潔に保つためには、定期的に手入れをしておくのがおすすめです。

一方、インナーイヤー型の場合は、カナル型よりも遮音性が低いのがデメリットといえます。周りのことを気にせず、音楽や動画に集中したいという人には不向きかもしれません。また、あくまで耳に引っ掛けて装着する形状なので、音漏れの心配もあります。屋外で使用する際には、極端に音量を上げすぎないように注意が必要です。

加えて、イヤーピースがないモデルなので、装着感を調節しにくいモデルが多くあります。購入前に一度、自分の耳にあっているか試すのがおすすめです。

※データは2023年8月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用はあくまで自己責任にてお願いします。

文/佐藤文彦

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