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ヘルスケアスタートアップのissinが挑む、AIと専門家による日本初の生活習慣改善サービスの将来性

2023.09.12

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

日本初のAIと専門家による「生活習慣改善サービス」の提供を開始

東京大学発ヘルスケアスタートアップの「issin」が、日常生活に溶け込む「続けられるヘルスケア」の新たなサービスやデバイスを発表した。

スマートバスマットで「先読みの体重管理」

2022年11月に発売開始した、体重測定ができるバスマット「スマートバスマット」は、現在までに利用者が1万8000人を突破している。

「BMI値が高いと体重が増え、生活習慣病のリスクが高くなります。体重管理で最初に行うことが体重測定ですが、普通の体重計だと体重測定を継続して行う人が少ない傾向があります。しかしスマートバスマットは週1回以上の測定継続率は90%。おそらく世界一、体重測定を継続している体重計ではないかと思います。

赤ちゃんから最高年齢96歳の方までは幅広い年齢層に使用されていまして、年齢やライフステージに応じたモードを搭載しています。

体重はとてもシンプルな指標ですが、体の総合的な指標でもあります。我々の仕組みから、定期的に9割の方が体重管理をしていることで、0歳~100歳まで、10万人、100万人のデータが集積されれば、病気との相関性がもしかしたら見えてくるのではないかと思っています。

スマートバスマットをさらに発展させていくために新たに導入したのが、AIによる“先読みの体重管理”です。時系列のデータを使ってAIを活用すれば、3ヶ月、4ヶ月後の自分の体重を正しく予測することができます。BMIの判定見込みの予定を知らせることでリバウンドの防止に役立てたり、目標体重達成予定日を知らせたり、数か月後の自分の体重が予測できたら、未来の自分に対して今の自分がどうしたらよいかイメージできます」(issin 代表取締役CEO 程涛氏)

「先読み体重管理」は健康維持モード、ダイエットモードではすでに利用可能。65歳以上を対象にしたフレイル予防機能では、敬老の日(2023年9月18日)までにリリース予定。スマートバスマットユーザーは無料で利用できる。

スタイルアッププログラム

業界初の、管理栄養士、保健師、薬剤師、健康運動指導士、理学療法士といった専門家チームがAIと共に専属コーチとして寄り添い、最先端の行動変容モデルに基づきボディ・スタイル、ライフスタイルの改善を促すサービス。

「このプログラムを我々が開発するにあたって重要視したのが『続けられる』ということ。そのために無理な食事制限、運動、手間のかかる食事管理は一切強制していません。一生続けられる健康アクションを見つけ出すためにこのプログラムを開発しました。

流れとしては、5つのステップで分かれていて、最初はWEBアンケートをユーザーに答えていただき、次にオンライン面談を1週間、または2週間かのペースで行います。日々やっていただく健康アクションを実行、管理してもらい、日々の体重測定管理、LINE相談を行いながらプログラムをこなしていきます。

どうやったら対象者が行動に移してもらえるか考え、出た結論は『きっかけ、やりやすさ、そしてやる気』でした。この3つ全て揃ったときにようやく人は行動に移します。やる気に合わせてそのやりやすさをうまく調整し、そこに対してきっかけを与える。そのためには、離脱を防ぐ適切なタイミングでのヘルスケアナッジとフォローアップが重要です。

ユーザーの属性データ、体重の測定データ、アクションの実行データ、カウンセリングの録音データなど様々なデータを取得していきます。やる気に応じてアクションを調整しないとユーザーは実行してくれません。そういった様々なデータからユーザーの行動パターン、モチベーションを定量化しています。

途中からモチベーションが下がってしまう方、最初からモチベーションが低い方に対しては、そのモデルが導き出されたものに対して適切な方向、そして介入のタイミングを分析し、メール、電話、LINEなど様々な方法で介入していきます」(issin 取締役CFO 寺田博視氏)

WEBアンケートは約70問と多めの設問でライフスタイルの傾向を分析。さらにオンライン面談を専属コーチと行うことで、ライフスタイルの深掘りと健康アクションのチューニングを行う。

WEBアンケート、オンライン面談から取得をした情報をもとに専属コーチとAIがライフスタイルにフィットした健康アクションを提案。アクションの実行時間になるとLINEでリマインドをして、ワンタップで記録する。

スマートバスマットで計測した体重は自動的に共有され、プログラムの開始日を基準に体重の変化をLINEで通知。ユーザーは体重がどれだけ変化したのかを意識しながら、プログラムに戻るような仕組みを作っている。すべてはオンラインでのプログラムになっており、減量、健康に関する相談をLINEで24時間は受け付ける。

アウトカム評価に基づいた成果報酬型プランも特色。減量未達成時、設定された基準の未達成時は報酬が発生しない、フルコミット型の成果報酬型プランは同社の自信の表れだ。

沖縄県の読谷村での実証実験は、30名程度、読谷村の25歳以上の住民・在勤者を対象に、5月~9月の約3カ月間実施。体重75.9kgから73.4kg、3.5kg減、BMIは28.8から27.5で、1.3減の結果など、全体での満足度は95%に及んだ。

「数値から見ると大きな変化ではないと感じられるかもしれませんが、今回の対象者は、何回も特定保健指導に参加して改善できなかった方々が母集団になっています。そういった方々に対して95%の方が減量に成功したということに、我々のプランが成果を出せたと自負しています。

健康認識が変わったと答えたのは95%、続けられるアクションを見つけられたと答えたのが79%、プログラム継続率は100%。1週間の健康アクションの実施率は、週に3回くらい実施すれば良いと想定していましたが実際は4.3回でした。自分のライフスタイルに合っているからこそ何回もできるということだと思います。我々が大切にしたいのは、このプログラムを通じて健康習慣を身につけるということです」(寺田氏)

スタイルアッププログラムは法人向けにすでに開始しており、料金は一人当たり2万円からで、期間と内容に応じて見積りをする。想定継続期間は個人の状況に応じてカスタマイズ。個人向けに関しては、年内の開始を予定している(料金は未定)。

心拍数連動オンラインエクササイズ「Smart 5min.」

今年10月下旬にクラウドファンディング「Makuake」でローンチ予定の新デバイスが「Smart 5min.(スマートファイブミニッツ)」。スマホスタンドの裏側に付いた、スマホと連動している専用の心拍計デバイスを手首に装着し、毎朝5分のオンラインによるエクササイズをトレーナーと一緒に行う。

「このデバイスは、今まで運動習慣がなかった人に対するプログラムで、逆に毎日トレーニングをしている人なら使わなくても良いと思います。朝の5分というのが重要で、毎朝起きてから5分程度なら、だれでも時間が作れると思います。

スマホスタンドと一緒に提供するというのも大きなポイントです。朝起きたらすぐやることといえば、お水を飲むこと、トイレに行くことなどですが、現代人は朝起きてまずやることを言えばスマホを取りに行く人が多い。これは運動習慣のきっかけとして利用できると考えました。夜にスマホをスタンドにセットして、朝起きてスマホを手に取ったときに、スタンドに付いているデバイスを装着してエクササイズを行います。

カメラオフで参加できますので、部屋の中も寝起きの自分も映さなくていいので安心して毎日運動できます。

心拍数を測定するというとてもシンプルなプログラムですが、なぜ心拍数の連動が必要かと言いますと、心拍数を常に把握することでより効率的な運動が可能になるからです。

心拍ゾーンは運動強度を測る指標のひとつで、最大心拍数の特定の割合に基づいており、『220-年齢』が最大心拍数と定義されています。適切な心拍ゾーンで運動することが重要で、年齢、体力が異なっていても、それぞれのペースや自身の限界をわかるので、自身に合った効率的な運動ができます」(程氏)

「Smart 5min.」は2024年1月に出荷と共にサービス利用開始予定。サービス利用料金は無料、専用デバイスは7000~8000円程度を想定している。

【AJの読み】スタイルアッププログラムの個人向けサービスに期待

程CEOは自身の健康診断の結果がきっかけで、ヘルスケアデバイスの開発を行うようになったと語っていたが、筆者も区の検診では毎回、血圧、脂質、糖尿病、肝機能、腎機能で引っ掛かり「医療を要します」と診断されている。

週に3回、水中トレーニングを行い、食事も野菜を中心にして、20~30代の頃に比べて半分の量しか食べられなくなっているにも関わらず、減量できたためしがない。体重を落とす必要があるとわかっていても、もはや何をやればいいのかまったくわからない状態だ。

専属のコーチが寄り添いながら、食事制限や運動を強制せずに、一生続けられる健康アクションを見つけ出す「スタイルアッププログラム」は非常に興味深い。読谷村の実証実験の参加者は筆者と同様の特定保健指導に参加して改善できなかった人たちだが、95%が減量に成功したという結果に期待が高まる。個人向けのサービスローンチが待ち遠しい。

文/阿部純子

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