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知ってた?ほとんどの人が間違えている「出生届」の正しい読み方

2023.10.12

『出生届』は、読み間違えやすい書類の一つです。出生届の正確な読み方はもちろん、言葉の意味や出産に関連した難読漢字を紹介します。出生届をもらえる場所や提出期限、書き方などの基礎知識もチェックし、生活に役立てましょう。

出生届の読み方は?

出生届は、どのように読むのが正解なのでしょうか。出生届の正確な読み方と、『出生』の言葉が持つ意味を解説します。

正しくは『しゅっしょうとどけ』と読む

出生届の正しい読み方は、しゅっせいとどけではなく『しゅっしょうとどけ』です。しゅっせいとどけと読む人が多い原因は、出生の多様な読み方に関係しています。

出生は人の誕生を意味する言葉で、本来の読み方は『しゅっしょう』『すいさん』です。慣用的にはしゅっせいとも読めるため、しゅっせいとどけが間違いではないように感じるかもしれません。しかし、出生届を含めた戸籍関係を扱う役所などでは、『しゅっしょう』と読むのが基本です。戦時中、戦地に赴く意味を持つ『出征(しゅっせい)』と区別する目的もあったとされています。

なお、出生(すいさん)は中国から伝わった読み方で、少量の食事を取り分ける意味を持つ『出衆生食』という仏教用語を略した言葉です。

出生届以外の読み間違えやすい漢字

乳児

(出典) pixta.jp

読み間違えやすい漢字は、出生届だけではありません。妊娠・出産にまつわる難読漢字と、言葉の意味を確認しましょう。

嬰児

嬰児には、『えいじ』『みどりご』という2種類の読み方があります。いずれも『生まれたばかりの赤ちゃん』という意味がある一方、『えいじ』は乳児、『みどりご』は幼児を表します。

乳児は1歳未満の赤ちゃんを指す言葉で、1歳以上から3歳までを『幼児』と呼ぶのが基本です。母乳・ミルクで栄養を摂取している乳児・幼児は、『乳飲み児(ちのみご)』とも呼ばれます。

嬰児と似た意味を持つ言葉には、『新生児』が挙げられます。嬰児が指す赤ちゃんの月齢は明確ではない一方、新生児は生後4週間に満たない赤ちゃんを示す言葉です。

産着

産着は、さんぎではなく『うぶぎ』と読みます。主に、生後間もない赤ちゃんが初めて着る衣服を指しており、産湯(うぶゆ)の後で着せるのが一般的です。産湯は生まれたばかりの赤ちゃんを初めて入浴させることや、入浴に使われる湯を意味します。

一方、生後1カ月ごろに行うお宮参りで赤ちゃんに着せる衣装を、産着と呼ぶケースもあります。親族などから「お宮参りの産着を用意するように」と言われた場合には、赤ちゃん用の着物を手配しましょう。

妊る

『妊』の字から想像できるように、人が妊娠していることを表す言葉です。にんるではなく『みごもる』と読み、『身籠る(みごもる)』と書くケースもあります。

なお、妊るや身籠るは妊娠したこと以外に、身をひそめて隠れる様子も表せる点に注意が必要です。

妊を用いて『妊む』と書く場合には『はらむ』と読みます。『孕む(はらむ)』も同じく妊娠状態を示しますが、両者は使う対象が異なります。妊むが主に人を対象にする一方で、孕むは動物にも使える表現です。

出生届に関する基礎知識もチェック

出生届

(出典) pixta.jp

出生届には、婚姻届などとは異なる注意点があります。子どもが生まれる前に、用紙のもらい方や提出期限、記入のポイントなどを確認しておきましょう。

出産した病院などでもらえる

出生届は、生まれた子どもを父母の戸籍に記載するために提出する重要な書類です。父母の戸籍に記載されて初めて、法律上にも子どもの誕生が認められます。

出生届とあわせて提出が必要なのが、出生証明書です。出生届は分娩を担当した医師もしくは助産師が記入します。そのため、出産した病院から、出生届と出生証明書が左右に並んだデザインの用紙を受け取るケースが一般的です。

万が一、病院の出生届が不足している場合には、役所の窓口でも入手できます。全国共通の用紙のため、居住地以外の役所でもらった出生届の提出も可能です。なお、地域によっては、オリジナルのデザインの出生届を作成しているところもあります。

出生日から14日以内の提出が原則

国内で子どもが生まれた場合、出生日から14日以内に出生届を提出する必要があります。提出先は、誕生した子どもの出生地・本籍地のほか、届出人(子どもの父母)の住所地(住民票に記載している拠点)にある役所と定められています。

生後14日目が役所の休日にあたる場合は、翌営業日が届出期限になるのが一般的です。子どもが生まれると慌ただしくなるため、できる限り出産前に提出の流れを確認しておきましょう。提出は代理人でも可能なので、配偶者・親・きょうだいに依頼しておくなど、期限内に提出する工夫も大切です。

万が一、生後14日以内に子どもの名前が決まらなかった場合には、名前を空欄にした状態で出生届を提出できます。その際には、名前が決まった後で速やかに『追完届』と呼ばれる書類を提出し、手続きを完了させる必要があります。

参考:出生届|法務省

記入する際の注意点

出生届は、国に子どもの誕生を報告する書類です。記入する前に、以下の点に注意点を確認しておきましょう。

  • 子どもの父か母が記入する
  • 正確な文字を書く
  • ボールペンを使用する

出生届を記入できるのは、誕生を報告する子どもの両親に限られています。出生届に記載した漢字と読み仮名がそのまま登録されるため、特に氏名の誤字・脱字は禁物です。鉛筆での記入は避け、黒の消えないボールペンを使用しましょう。

間違った場合には修正テープ・修正液は使用せず、二重線を引いて訂正します。訂正印の要否は提出先の市区町村によって異なるため、ホームページを確認しましょう。

構成/編集部

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