小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

EVの普及が企業の業績に与える影響「プラス」「マイナス」ともに10%台

2023.09.11

新車販売にEVが占める比率は中国で3割、EUで1割を超え、北米や東南アジアにおいても無視できない存在となりつつある。日本における同比率はいまだ2%に満たないが、自動車メーカーの研究開発、設備投資状況やインフラ整備の動向を見る限り、今後EVに多くの経営資源が投入されていく可能性は高い。

そこで、帝国データバンクでは、EV普及の影響、参入の意向についてアンケート調査を実施。本稿では、先日発表された結果を一部抜粋してお伝えしていく。なお、本調査は、TDB景気動向調査2023年7月調査とともに行なわれた。

EV普及による業績への影響

EVの普及による影響、「プラスの影響」「マイナスの影響」ともに10%台

EVの普及による業績への影響を尋ねたところ、「プラスの影響」があると回答した企業は全体の11.1%だった。一方、「マイナスの影響」があるとした企業は13.6%だった。  

なお、「影響はない」は41.0%、「分からない」は34.3%となった。

企業からは、「時代の流れについていくが…まだ情報収集の段階」「同業他社の動向をみている」との声が聞かれた。「2020年以降、完成車メーカーの内燃機関向け研究開発投資や設備投資は止まり、ほとんどがEVに振り向けられている」との指摘もある。

しかし、本当にEVが主流になるのか、10年後の自動車産業の勢力図がどうなっているのか、現時点で予測するのは難しいとみている企業が全体の7割以上を占めた。

規模別、「大企業」ほど「プラスの影響」高く

EVの普及による業績への影響を規模別にみると、「プラスの影響」があると回答した「中小企業」が10.1%にとどまったのに対し、「大企業」は16.3%と6.2ポイントも高かった。

一方、「マイナスの影響」があると回答した「中小企業」は13.7%、「大企業」は13.2%と、大きな差はみられなかった。なお、「影響はない」「分からない」は、ともにわずかながら「中小企業」が「大企業」を上回った。

従業員数別でみると、従業員数「5人以下」では「プラスの影響」は7.5%にとどまったが、「301~1,000人」では21.3%、「1,000人超」では28.5%に達した。

「5人以下」から「101~300人」までは「マイナスの影響」が「プラスの影響」を上回ったが、「301~1000人」からは逆転し、従業員数の多い大企業ほど、プラスの影響が大きい傾向がみられた。なお、マイナスの影響が最も大きいのは「101~300人」の15.0%だった。

地域別、「プラスの影響」は『北関東』、「マイナスの影響」は『東海』がトップ

EVの普及による業績への影響を地域別でみると、「プラスの影響」が最も高いのは『北関東』の13.8%。次いで、『南関東』の12.4%、『北陸』の12.2%、『四国』の12.1%となった。

一方、「マイナスの影響」が最も高いのは『東海』が20.6%と突出していた。内燃機関を動力源とする既存の自動車産業は裾野が広く、関連企業が多数存在するが、その中心地である『東海』地域への影響は大きい。次いで、『中国』(16.5%)、『東北』(15.1%)が続いた。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年4月16日(火) 発売

DIME最新号は「名探偵コナン」特集!進化を続ける人気作品の魅力、制作の舞台裏まで徹底取材!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。