ソニーは、高解像と小型軽量を両立したレンズ交換式フルサイズ業務用カメラ「ILX-LR1」を12月に発売する。価格はオープン。市場推定価格は462,000円前後。
「ILX-LR1」は、ドローン搭載に適したレンズ交換式フルサイズ業務用カメラ。本機をドローンに搭載し、高解像かつ高精度の撮影をすることで、点検や測量、マッピングなどで活用することができるのだ。
性能面では、有効約6,100万画素の35mmフルサイズ裏面照射型CMOSイメージセンサーと、最新の画像処理エンジンBIONZ XR(ビオンズ エックスアール)を組み合わせることで、高い解像性能と豊かな階調性能を実現。
高高度や遠距離からでも精細な撮影が可能となり、ひび割れや細かな傷などをより詳細に点検できるほか、マッピング撮影に適した、3コマ/秒での低速かつ定速の連写機能も備えている。
また、70本以上の豊富なEマウントレンズ群からレンズを選択することが可能。これにより、高高度、遠距離から撮影することで撮影効率を高めるなど、環境に応じた撮影ができる。
さらに、モニターやビューファインダー、バッテリーなどを搭載しないことで、小型・軽量設計(幅約100.0mm×高さ約74.0mm×奥行約42.5mm、重さ約243g)を実現。産業用途として必要な機能を備えつつ、フルサイズセンサーを搭載したレンズ交換式業務用カメラとして、ドローン搭載時の飛行時間や機動性を高め、撮影ワークフローの効率化をサポートする。
加えて、ボディ背面に端子や操作部のインターフェースと配線を集約することで、操作性と設置性を向上。ボディをさまざまな方向で固定できるネジ穴を6面に配置するほか、底面には三脚ネジ穴も配置している。
このほか、ユーザーのシステムからカメラをリモートで制御し、カメラの設定変更やシャッターリリース、ライブビューモニタリングなど、独自のアプリケーション開発を可能にするソフトウエア開発キット「Camera Remote SDK」に対応しているのも特徴。これにより、ライブビューを確認しながら設定の変更、撮影、画像の確認といった運用が可能となる。
さらに、給電はDCダイレクト駆動(DC 10-18V IN)に対応し、外部からの給電が可能。なお、給電、トリガー、フォーカス、撮影完了通知は電源・制御端子に集約し、ケーブル1本で接続することが可能だ。
製品情報
https://www.sony.jp/installable-camera/products/ILX-LR1/
構成/立原尚子