カシオ計算機が、日本ではじめて家庭用電卓を発売して以来、電卓の歴史は半世紀を数える。かつては1万円を超えた電卓だが、今ではダイソーでバリエーション豊かに販売されている。今回はその中から5製品をピックアップする。
目次
標準的なサイズで扱いやすい「電卓12桁 [STYLISH]」
パソコンやスマホに電卓機能があるのに、筆者があえて「リアルな電卓」を愛用しているのは理由がある。経理作業で紙のレシートの金額をどんどん足していくには、こちらのほうが若干効率性が良いからというのが1つ。もう1つは、キーの打ち間違いも、リアルな電卓のほうが少ない。また、キーを押す感触が、単に心地よいという心理的なものもある。
前置きが長くなったが、本題へいこう。最初に紹介するのはこちら。手のひらサイズよりやや大きめな12桁表示の電卓。コンパクトではないが、個人的にはこのサイズがいちばん扱いやすい。各キーの大きさもちょうどいい塩梅で、打ち間違いも最小限に抑えられる。
電源は、ソーラー電池とボタン電池(LR1130)の併用タイプで、テスト用の電池はすでに入っている。公式オンラインショップでは、電池交換には、ネジ6箇所をドライバーで外すとあるが、パッケージ裏面には「内蔵電池の交換はできません」と大きく書かれており、おそらくこちらの情報が正しい。内蔵電池が切れても、ソーラー電池のみの使用で問題ないが、液漏れリスクがあるため、買い替えが無難だろう。
■商品詳細
商品名:電卓12桁 [STYLISH]
価格:330円
原産国:中国
材質:ABS樹脂
商品サイズ:横10.5cm ×縦16cm ×厚さ2.1cm
種類:―
大きめサイズで機能充実の「電卓12桁 [ADVANCED]」
先ほどの[STYLISH]に対し、こちらは[ADVANCED]という製品名。外観の大きな違いは、本体のカラーがブラックになったこと、そしてひと回り大きくなっている点。それ以外のスペック面ではほぼ同じだが、こちらでは小数点指定スイッチと四捨五入スイッチが加わっていてハイエンド向けの仕様。
■商品詳細
商品名:電卓12桁 [ADVANCED]
価格:550円
原産国:中国
材質:ポリスチレン
商品サイズ:横13.8cm ×縦19.9cm ×厚さ4.3cm
種類:―
小型でデザイン性にすぐれた「電卓(スタンダード)」
ポケットサイズの電卓で、少し光沢を帯びた、丸みのある本体が好印象。電源はボタン電池のみで、8桁であるが、12桁(1千億単位)の数値を扱うことも少ないだろうから家庭用としては十分。ソーラー電池は付いていないが、内蔵電池は簡単に取り替えができる仕様となっている。
■商品詳細
商品名:電卓(スタンダード)
価格:110円
原産国:中国
材質:ABS樹脂、シリコーン樹脂、ガラス
商品サイズ:縦9.5cm×横6.4cm×厚み1.4cm
種類:白、黒、ネイビー
さらにスリムになって携帯に便利な「ソーラー電卓(ポケットタイプ)」
先ほどの「電卓(スタンダード)」とほぼ同サイズだが、さらにスリムで携帯性に非常にすぐれているうえに、ソーラー電池と内蔵電池の両刀使い。軽量で、手のひらに収めた状態で計算しても疲れない利点もある。内蔵電池の交換には精密ドライバーが必要で、若干の手間がかかる。
■商品詳細
商品名:ソーラー電卓(ポケットタイプ)
価格:110円
原産国:中国
材質:ポリスチレン、シリコーン樹脂、ガラス
商品サイズ:横6.4cm ×縦10cm×厚み 0.8cm
種類:黒、 グレー
超小型ながら12桁計算ができる「ソーラー電卓(アルミフレーム)」
ここで紹介するなかで最も小さいながら、12桁を扱える電卓。自然に電源が切れるオートオフ機能もある。内蔵電池はなく、ソーラー電源のみ。公式オンラインショップには、「表面はアルミフレームを使い、高級感を出します」とあるが、キーや外周はプラスチックなため、あまりその感じはしないのが惜しい。
■商品詳細
商品名:ソーラー電卓(アルミフレーム)
価格:110円
原産国:中国
材質:アルミニウム、ポリスチレン、シリコーン樹脂、ガラス
商品サイズ:横5cm×縦10.1cm×厚み0.7cm
種類:―
撮影・文/鈴木拓也