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居住性、走行性能、最新装備、見た目以上に進化した日産の最新ミニバン「セレナ e-POWER」

2023.09.09

3列目席の居住性も大幅にアップグレード

先代から採用された、車体後方にスペースがない場所でもラゲッジルームの荷物を出し入れしやすいデュアルバックドアも継承されている。これはリヤウインドー部分のみを開閉できるアイデアで、ボックス型ミニバンの大きく開くバックドアのデメリット解消に一役買っている。

ちなみに室内の頭上空間はフロアがやや高まったため、2列目席で約40mm狭まってはいるが、それでも身長172cmの筆者であれば約240mmを確保(先代約280mm)。一方、3列目席頭上はヒール段差(フロアからシート座面までの高さ)を約20mm高め、着座性、立ち上がり性を向上させているにもかかわらず約150mmと、 先代の約120mmから約30mmの余裕がもたらされている。3列目席の居住性も大幅にアップグレードされているということだ。

また、先代e-POWERモデルで採用されていなかった、セレナならではのスマートマルチセンターシート(1-2列目席間を前後に移動でき、2列目席ベンチシート化の役割も受け持つ)は、形状の見直しで、新型ではe-POWERモデルにも採用されている(つまりe-POWERモデルも8人乗りになった/ルキシオンは7人乗り)。

新型セレナに用意されるパワーユニットは、ガソリン車が先代用の改良版である2Lガソリン、150ps、20.4kg-m。WLTCモード燃費13.0~13.4km/L。100%電動駆動となるハイブリッドのe-POWERモデルは先代の1.2Lから1.4Lに排気量アップしたエンジン98ps、12.5kg-m(発電専用)。大幅なパワーアップが施されたモーター163ps、32.1kg-m(駆動用/先代は95ps)。WLTCモード燃費18.4(ルキシオン)~20.6km/Lとなる。100%電動駆動の駆動力が大幅にアップしたことは間違いない。

タイヤはハイウェイスターの場合、先代の195/65R16から205/65R16にサイズアップ(ルキシオンはプロパイロット2.0対応の専用タイヤ)。これは乗員1人当たりの荷重要件が以前の55kgから75kgに増えたことによる。

装備面での注目点は、セレナとして初のAC100V/1500Wコンセントを用意したこと。車内外で1500Wまでの家電品が使え、ノートPCの充電も可能。アウトドア、車中泊、災害時に大活躍してくれること必至である。

日産自慢の先進運転支援システム、プロパイロットが進化しているのはもちろんだが、新型セレナ大きなハイライトとして挙げられるのが、最上級グレードとなるルキシオンに標準装備されるプロパイロット2.0だ。つまり、高速道路の複数車線をナビゲーションと連動して設定したルートを走行し、ドライバーが常に前方に注意して道路・交通・自車両の状況に応じ直ちにハンドルを確実に操作できる状態にあれば、同一車線内で”ハンズオフ”が可能となる運転支援システムが搭載されているのである。

もっとも、カメラ、レーダー、ソナー、GPS、3D高精度地図データ(HDマップ)を組み合わせて機能するプロパイロット2.0は依然高価で、e-POWERルキシオングレードの価格は、e-POWERモデルのベースグレードとなるXの319.88万円に対して479.82万円と、e-POWERもプロパイロットも持たない日産のフラッグシップミニバン、エルグランド250ハイウェイスタープレミアムの479.71万円と同等になってしまうところが悩ましい・・・。

なお、新型セレナの試乗記、車中泊も快適に楽しめる2/3列目席フルフラットアレンジなどについては、別途、お届けしたい。

文/青山尚暉
写真/日産・青山尚暉

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