まとめ洗いする人の3人に1人が「洗い直し」を経験
引き続き、まとめ洗いをする689人に、洗濯物の仕上がりを見て洗い直しをしたことがあるか聞いた。すると、33.7%が「洗い直しをしたことがある」と答えている。
子どもがいる家庭では46.8%が洗い直しを経験し、中高生以下の子どもがいる家庭では49.4%と半数が洗い直しを経験している[図4]。
節約のためにまとめ洗いをしているのに、その仕上がりから 3人に1人が洗い直しをすることになり、電気代も水道代も、時間も労力も、新たなムダを生む皮肉な結果となっているようだ。
洗い直しをする理由は「汚れ」と「ニオイ」
洗い直しの経験があると答えた232人に、洗い直しをした理由を聞くと「汚れ落ちが気になったから」(60.3%)が最も高く、次いで「ニオイが気になったから」(37.1%)が多くなっている[図5]。
「洗濯をする男女1,000人に聞く、家庭での洗濯実態調査」調査概要
実施時期/2023年8月4日(金)~6日(日)
調査手法/インターネット調査
調査対象/洗剤を自身で銘柄決、かつ自身が主に洗濯をしている全国の20代〜60代の男女1,000人(人口構成比で割付)
調査委託先/マクロミル
担当研究員研究員コメント〜洗濯物の長時間の放置や、大量の洗濯物でのお洗濯が汚れ残りの原因に
P&Gジャパン 研究開発本部 ジェルボール担当 神場未菜 (じんば みな)氏
まとめ洗いの汚れ残りを引き起こす原因
衣服に付着した汚れを長時間放置すると、静電気によって繊維の隙間に入り込んだり、酸化して繊維と強く結び付いたりするため、お洗濯では洗い落としにくくなります。まとめ洗いのために何日か分の洗濯をまとめてしようとすると、必然的に衣服に付着した汚れを放置する時間が長くなるため、汚れ残りが発生しやすくなります。
特にソースなどの食べこぼしによる汚れは、時間の経過とともに布に広がり、繊維の内部まで浸透してしまうのです。
また、まとめ洗い時に大量の洗濯物を洗濯機の中に入れることで、洗濯機の中の汚れの量が多くなり、洗い落とすハードルが高くなるということもあります。
まとめ洗いの汚れ残りをなくすには
強い洗浄力を持たない通常の液体洗剤を使用した場合、時間の経過とともにより汚れが落としにくくなります。一方で、「アリエール ジェルボール プロクリーン」のような強い洗浄力を持った洗濯洗剤を使用することで、一晩経過後でも繊維に結び付いた食べこぼしの汚れもきれいに洗い落とすことができます。
構成/清水眞希