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その手があったか!スマホのロック画面でニュースやゲームを楽しめる新サービス「Glance」が上陸

2023.09.06

 スマホを使っていて、最も見る回数が多い画面といえばロック画面だ。メールやメッセージの通知、各種アプリのお知らせが届き、ユーザーは1日に100回以上ロック画面をチェックするという調査データもある。また、ロック画面は写真でカスタマイズができる。カメラやライトを素早く起動して使ったり、機種によってはロック画面でメモを取ったりすることもできる。単にスマホのロックを解除する画面ではなく、非常に多機能に進化してきた。

 そのロック画面をフル活用する斬新なサービス「Glance(グランス)」が日本にやってきた。Glanceは、Androidスマホのロック画面上でさまざまなコンテンツを楽しめるサービスだ。

 Glanceはインドとインドネシアで2億3000万人以上のアクティブユーザーを抱え、ブラジル、メキシコ、コロンビアでもサービスを開始している人気急上昇中のサービスだ。米国でも近日中にサービスを開始する予定だが、先進国で提供するのは日本が初だという。グローバルで4億5000万台以上のAndroidスマホに搭載され、今後2年間で10億台以上の搭載を目指している。

Glanceの使い方

 Glanceはアプリではなく、端末にプリセットされている。ユーザーがアプリをPlayストアから探してダウンロード&インストールする必要はない。もちろん無料で利用できる。

 電源ボタンを押す度に毎回異なる壁紙が表示され、ロック画面下部のボタン「もっと見る」をタップすることで関連したコンテンツの動画や写真などを楽しめる。なお、通常のロック画面と同様に、画面を上にスワイプするとロックを解除できる。

Glanceの例。「もっと見る」をタップすると、より詳細な情報を確認できる。

 例えば、プロ野球コンテンツの場合、スコア速報やゲームのハイライトシーン、選手のインタビューなどをロック画面上でチェックできる。動画の音声は画面上のスピーカーボタンを押すことで再生されるので、電車内で急に音が出ることもなく安心だ。画面を横にスワイプすることで次々に新しいコンテンツを見ていくことができ、ゲームのタブを選ぶことでカジュアルなゲームを楽しむこともできる。

 こうしたコンテンツはGlanceに搭載されたAIにより、ユーザーの好みに合わせて表示される。もちろん、マニュアルで自分の好きなジャンルを選んでGlanceを表示させることも可能だ。ロック画面上に好みのコンテンツが表示されるので、自分でウェブサイトに行ったりアプリを起動したりして検索する手間が不要になる。

 Glanceではゲーム、ニュース、スポーツ、ファッション、エンターテインメント、ショッピング、ライブイベントなど、さまざまなコンテンツを表示し、ロックを解除することなく詳しい情報をチェックできるが、日本ではまず、ニュース、トレンドコンテンツ、ゲームの3種類が提供される。Yahoo!ニュース、LINEマンガ、Kurashiru、一休.com、C CHANNEL、ソフトバンクのベースボールLIVE、バスケットLIVE、mybest、All Aboutなど、人気のニュースやコンテンツが提供される。TikTokなどのように個人の投稿ではなく、プロが制作した高品質なコンテンツが見られるというのもGlanceの特徴の1つだ。

 なお、日本ではソフトバンクが取り扱うシャオミ(Redmi Note 9T、 Redmi Note 10、12T Pro)とモトローラ(moto g53y 5G)の端末からGlanceに対応する。今後、他のキャリアやAndroidスマホにもサービスを拡大する予定だ。

セキュリティは大丈夫?

 ロック画面というと、誰でも表示して見ることができるので、プライバシーやセキュリティに不安を覚える人もいるだろう。

 Glanceは、端末メーカーやキャリアとの間で、ユーザーの個人情報がGlance側に渡されることが決してない契約になっているという。だから個人情報についてはしっかり守られるとのことだ。また、購入や課金、IDやパスワードを入力してログインするという行動については、ロック解除のステップが入る。Glance上で買い物をしたり、ログインすることはできないので、他者に勝手に買い物をされたり、ログインしてサービスを使われたりすることはない。

Googleも注目するGlance

 今回、『@DIME』はGlanceのCOO兼社長で、インドの多国籍テクノロジー企業InMobiグループの共同設立者であるPiyush Shah氏に単独でオンラインインタビューを行い、Glance開発の背景を聞くことができた。

GlanceのCOO兼社長、Piyush Shah氏

 Shah氏は「ロック画面をプラットフォームとして使うというGlanceのアイデアを考えたのは、Glanceチームのエンジニアたち。会社のエグゼクティブが考えたわけではない。組織として、インスピレーション、イノベーション、スピードの3つを駆使して実績を上げてきたことに対して、非常に誇りを持っている」と語り、グローバルで成し遂げてきた実績に胸を張った。

 Glanceは本社をシンガポールに置き、インドの大手通信会社Jio Platforms、Google、著名投資家ピーター・ティール氏のMithril Capitalなどから出資を受けている急成長中の企業。Googleも注目し、支援しているサービスとなれば期待が高まるのは必至だ。日本ではまだ対応機種が少ないが、新しいロック画面体験の広がりに期待したい。

取材・文/房野麻子

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