求人検索エンジンIndeed の日本法人であるIndeed Japanは、Indeed Hiring Labエコノミスト・青木 雄介氏によるレポート「新興労働市場:生成AIに関連する職の台頭」を「Indeed Hiring Lab」日本向けWebサイトで公開した。本稿では、その概要をお伝えしていく。
変化する雇用情勢の中で、生成AIは新たなチャンスと挑戦の到来を告げる中心的な存在になっている。この革命的なテクノロジーが社会の様々な側面に溶け込むにつれ、その影響は必然的に労働市場にも及んでいる。
AIによる人の仕事の置き換えに関する議論が続く一方で、生成AIのポジティブな側面として、既存の仕事の強化や新しい職業の誕生という別の物語も展開されてきている。
本レポートでは、生成AIに関連する仕事の求人がどの程度発生しているのかを確認し、この領域における様々な職種の出現に焦点を当てている。
生成AI関連の求人は2023年に入ってから急増
生成AIに関連する求人の割合推移。期間は2022年1月1日から2023年7月31日まで
2023年7月31日時点で、Indeedに掲載された求人のうち生成AIに関連する求人が占める割合は0.02%だった。これは、1万件の求人のうち2件に過ぎないので、求人割合としては低く見えるかもしれない。
しかし、インテリアコーディネーターやスポーツクラブスタッフなどの比較的身近な職業と同程度の割合であること、そして2022年までほとんど観測されなかった状態から急増していることは注目に値する。