髪の専門家が教える「夏枯れ髪」の原因&対策ポイント
以上のような背景をふまえ、今回は東京・南青山のヘアサロン「AMATA(アマータ)」オーナーで、毛髪診断士指導講師でもある、ビューティ・プロデューサーの美香さんに、「夏枯れ髪」の原因と対策について教えていただいた。
夏の紫外線・汗・冷房が、「夏枯れ髪」の三大原因!
まずは、夏の強い「紫外線」の影響。肌やボディは日焼け止めで対策をしていても、髪の対策はおろそかになっていた人も多いのではないでしょうか。夏の強い紫外線に髪を長時間さらすと、キューティクルが傷つく原因になり、そこから内部の水分やたんぱく質が流出し、髪のパサつきにつながってしまいます。
実はメラニン色素で守られている毛髪内部においても、紫外線の損傷によるダメージが進行します。紫外線によって毛の変色、システイン酸(毛髪損傷の原因物質になる異常酸化物)の生成が起こり、髪の弾力やコシを衰えさせパサつきの原因になってしまうのです。
また、気温が高い夏は汗をかきやすくなります。頭皮は一番汗をかきやすく毛も密集しているところで、この「汗」もダメージの原因に。髪のキューティクルは濡れると開いてしまう特性があるので、髪が汗を吸い内部が膨潤、同時にたんぱく質や水分などが出ていきやすくなってしまいます。
さらに、「冷房」による冷やしすぎのダメージも意外と大きいものです。冷房をつけると、部屋の温度が下がるだけでなく、湿度も低下してしまいます。その結果、髪の水分が奪われやすくなります。
保湿を意識したヘアケアのほか、ドライヤー選びも重要に
まずは、保湿成分が配合されたシャンプーやトリートメントなどを使うことで、髪はもちろん頭皮まで保湿をすることも意識しましょう。また、髪を洗う際には、摩擦でキューティクルがはがれて水分が流出することのないように、しっかりと泡立ててやさしく洗うことが大切です。
そして、洗髪後はキューティクルが開いている状態なのでタオルで余分な水分を取ったら、できるだけ早くドライヤーで乾かして、水分の蒸発を防ぎましょう。
また、ドライヤー選びも重要です。最近は、ただ乾かすだけでなく、風当たりのいいものや、頭皮に熱すぎない温度設定ができるもの、さらには、頭皮や毛髪の内側まで水分補給ができるものも登場しています。
まるでトリートメントをしたかのように、髪の内部までうるおった仕上がりになるドライヤーは、髪に美しさという価値をもたらすギアとも言えるでしょう。いつも使うドライヤーを見直すこともおすすめです。
調査概要
調査内容/「夏の髪ダメージ」に関する調査
調査主体/パナソニック株式会社
調査手法/インターネット調査
対象エリア/全国
調査対象/20~40代女性
調査人数/500名(有効回答数)
調査期間/2023年7月28日~31日
実査委託先/楽天インサイト株式会社
関連情報
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構成/清水眞希