公衆衛生機関や病院向けに開始したYouTubeヘルスの取り組みを個人の医療従事者に拡充
YouTubeは特定の医療専門家を対象に、それらの人々がYouTubeで発信するコンテンツを、YouTubeにおいて信頼できる医療/健康情報源として表示される取り組みへの参加募集をhealth.youtubeにて開始した。
これは、日本で医療関連の教育機関や公衆衛生機関、病院、政府機関など向けに2022年に開始した YouTubeヘルスの取り組みが、個人の医療従事者に拡充されたものだ。
これにより、より幅広い医療従事者のチャンネルから質の高い情報が発信されるようになる。
この取り組みは、信頼できる情報源の動画を区別して表示する「医療/健康に関する情報源を提供するパネル」と、これらの情報源からの動画を検索結果の中でもハイライトして紹介する「医療/健康に関する情報セクション」などを主な特徴とし、ユーザーが、オンラインでたどり着く医療/健康情報に関して、どれが信頼できる情報かを簡単に判断できるようにするものだ。
資格を持つ医療従事者による医療/健康情報パネル
医療/健康情報セクション
申請対象になるのは、特定の医療従事者としての免許/資格の証明を所持している人に限られる。
また、医療/健康情報の発信において医学専門団体会議(CMSS)、全米医学アカデミー、世界保健機関が共同で定めたガイドラインに従っていること、YouTube チャンネルが良好な状態で維持されていることも条件となる。
申請のあったすべてのチャンネルに対し、これらのガイドラインに基づく審査が行なわれ、提出された医療従事者の免許/資格に対しても、検証が実施される。
なお、今後、対象となる医療従事者をさらに拡充していく予定。
YouTubeでは、今回の取り組みについて次のように説明している。
今回の新たな取り組みは、医療情報の共有方法を変革している優れた医療/健康分野のクリエイターが作る YouTube 上のコンテンツを人々がより簡単に見つけ、繋がれるようにするための大きな一歩です。
病気によって生じる身体や気持ちの辛さにドクタートッシュと向き合ったり、平松類先生から白内障の手術の前に知っておくべき情報を得たり、妊娠や出産に不安を抱えている時にちえこ先生の解説を聞くなど、YouTube には、人々が自分の健康についてより多くの情報を得たり、関心を持つよう手助けしているコミュニティがあります。
効果的なコミュニケーションは人々の健康増進の要です。私たちは、根拠に基づいており、文化的な親和性も持っている、信頼できる医療 / 健康情報とユーザーをつなぐ新たなステージに、大きな期待を寄せています。
関連情報
https://youtube-jp.googleblog.com/2023/08/licensed-healthcare-professionals-expansion.html
構成/清水眞希