風呂なし物件に住んでいるのはどんな人?
銭湯を守り、風呂なし物件に輝きを与える不動産情報サイト「東京銭湯ふ動産」。実際に契約するお客さんはどんな方が多いのか?
「20~30代の漫画家志望、小説家志望、声優志望などの夢追い系の方々から、会社員、自営業、ライターなどのお仕事をされている人も多数います。セカンドハウスとして契約している方もいらっしゃいます」
「求める一番の理由は家賃が安いということ。また、銭湯が好きで自宅のお風呂にはあまり入らないという人もいれば、スポーツジムなどで済ます人も。問い合わせは男女比6:4ぐらいですね」
–やはり、家賃の安さが魅力なんですね
「それもありますが、仕事や趣味に利用したり、自分の住みたい便利なエリアに住めるという点で選んでいる気がします。若い世代は車も、自転車も、仕事場もシェアしている方が多く、お風呂もシェアすればいいんじゃないかと考えているのかなと思います」
ならば、リアルな声も聞きたい。風呂なし物件で暮らす方からの率直な感想とは?
「銭湯で番台のおじいちゃんと仲良くなった方は台風の時にろうそくをもらったり、常連さんと交流を深めるなど、知り合いが増えて嬉しいという声をよく聞きます。あとは実際に番台に座るようになった子がいたり、銭湯でバイトを始めたのを機に銭湯の存続を手助けをしている若者も。それは私としてもうれしいことでした」