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1000人に聞いた「行なったことがある防災対策」TOP3、3位非常用食料の備蓄、2位非常用飲料水の備蓄、1位は?

2023.09.01

JA共済連は9月17日(日)・18日(月・祝)に横浜国立大学で開催される日本最大級の防災イベント「ぼうさいこくたい2023」への出展を前に、全国の10代〜70代の男女960人を対象とした防災に関する調査を実施。回答結果をグラフにまとめて発表した。本稿では、その内容を一部抜粋してお伝えしていく。

10〜70代男女の約9割が「地震」を不安視

まず、自然災害について不安に思うものを聞くと、「地震」が88.6%とトップで、次いで「台風」(64.3%)、「火災」 (63.2%)の順となった[図1]。

[図1]自然災害に対する不安

[図2]大きな地震の予想

また、数年以内の大きな地震の可能性を聞くと、80.6%が「大きな地震が来そう」と 答えている[図2]。日本は世界有数の地震大国であることが知られているが、地震を不安に思う人が最も多く、大きな地震が来ることを8割の人が予想している。

頻発する揺れに「地震慣れ」を感じる人が64.8%

一方、小規模の地震が多いことによる「地震慣れ」も考えられる。地震に慣れてしまったと感じるかと聞くと、64.8%が「慣れ てしまった」と答えており、どの世代も「地震慣れ」を自覚していた。

また、地震の「揺れよりも緊急地震速報の音が怖いと感じる」 (62.0%)と答えた人も6割と多く、女性は68.1%と男性(55.8%)より多くなっている[図3]。

地震を不安に思うものの、多いことで慣れてしまう「地震慣れ」が生じているようだ。

[図3]地震に対する慣れの実態

「震度4」で不安を感じるも、家の外へ避難を考えるのは「震度5」以上になってから

[図4]地震発生時に、不安を感じる震度・避難を考える震度

揺れたことに不安を感じる震度、出口確保など家の中で何らかの行動を起こす震度は、どちらも「震度4以上」(不安40.2%、 室内行動30.6%)が多くなっているが、家の外への避難を考える震度は「震度5弱以上」(28.0%)が多くなっている。

震度4で不安を感じ、何らかの行動を起こすものの、震度5を超えないと避難は考えないという人が多いようだ[図4]。

世界有数の地震大国であるが故に地震慣れしてしまい、まだ避難しなくても…と気の緩みが生じているのかもしれない。

地震による火災や家屋倒壊などの二次災害、「毎回危機感を持つ」のは3割程度

地震は揺れだけでなく、火災や停電などさまざまな二次災害を引き起こす。

この二次災害に対する危機感について聞くと、「地震による停電」(88.0%)、「地震による家具の転倒や落下」 (86.9%)、「地震による断水」(86.5%)など、9割近くが「危機感を持つ」と答えている。

しかし、地震のたびに「毎回危機感を持つ」と答えた人は「地震による家具の転倒や落下」が最も多くて30.8%となり、二次 災害に「毎回危機感を持つ」という人はどの項目についても3割程度しかいなかった[図7]。

[図7]地震による二次災害に対する危機感

85.8%が何らかの防災対策を行っているが、防災対策もライフライン対策も4割以下

これまでに防災対策を行ったことがあるかと聞くと、85.8%が「何らか行った」と答得た。内容を聞くと「ハザードマップの確認」
(39.6%)や「非常用飲料水の備蓄」(35.8%)で、実践率は4割未満となっている[図8]。

また、「予備バッテリーの準備など停電に備えた対策」(38.8%)や、「断水しても生活用水が3日以上持つように対策」 (34.0%)など、災害時のライフライン対策の実践率も4割以下にとどまった。

さらに、「災害用伝言ダイヤルを知っている」 人は24.9%、「災害用伝言板に登録している」人は11.6%と、災害時に連絡手段となるサービスの認知・利用率も低いことがわかる[図9]。

[図8]これまでに行ったことがある防災対策

[図9]ライフラインの対策状況

地震慣れしてしまった現代人の「とりあえず防災」の実態が明らかに

次に、自宅の防災対策に対する満足度を100点満点で聞いたところ、平均で39.7点と低い結果となった[図10]。

そこで、自宅の防災対策に ついて具体的に聞くと、家の中に地震が起きても安全な場所を「確保している」 と答えたのは29.6%、自宅の防災対策は「十分である」と答えたのは18.8%と低い水準に[図11]。

また、自分自身の防災対策について聞くと、8割が 自分の防災対策が本当に役立つか「不安」(80.2%)を感じ、自分の防災 対策に「自信がある」と答えた人は14.3%しかいなかった[図12]。

[図10]自宅の防災対策満足度

[図11]自宅の防災対策

[図12]防災対策の自己評価防災対策について、多くの人がこれまでに何らか手をつけているものの、自己評価は低いというのが実態だろう。

今までに「とりあえ ず手をつけられそうな対策」をやってみたものの、それだけにとどまってしまい、自分自身の防災対策にも自信が持てずにいる。そん な「とりあえず防災」の実態が浮き彫りになったと言えるだろう。

「防災に関する意識と実態調査」調査概要 
実施時期/2023年7月25日(火)~7月26日(水)
調査方法/インターネット調査  
調査対象/全国の10〜70代男女960人 
調査委託先/マクロミル

関連情報
https://www.ja-kyosai.or.jp/pdf/2023/202308-chousa.pdf

構成/清水眞希

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