タイトーは2023年8月24日に創立70周年を迎えた。同社はこの記念すべき年に70年の歴史を振り返り、様々な懐かしのレトロ筐体やアミューズメント機をメディア向けに公開、特別展示した。今回は展示された1970年代〜1990年代のアーケードゲームを紹介しよう。
70周年記念展示で最高齢の『スピードランナー』にフォーカス!
日本におけるアーケードゲームの歴史は1970年代に始まる。 当時、アーケードゲームに夢中になった読者も多いだろう。
1980年代に入ると、アーケードゲームが爆発的な人気を博し、世界中のゲームセンターに設置された。この時期にはレースゲーム、格闘ゲーム、シューティングゲーム、スポーツゲームなど多様なジャンルのゲームが展開された。
展示ではエレメカからビデオゲームへと進化したアーケードゲームやハードウェアの歴史を振り返った。この展示で最も古い機種が1972年に登場した『スピードランナー』だ。
『スピードランナー』はエレメカのレースゲーム。ハンドルとアクセルペダルの操作で前方の車にぶつからないように進んでいきスコアを競い合う。
当時における最先端の技術を駆使して車の走行をゲームで再現した傑作だ。
プレイヤーが操作する車は上部からハーフミラーで映し出され、ほかの走行車はベルトコンベアでミニカーを回転させて走行を再現する。
ほかの車にぶつかり、クラッシュした際は投影しているミニカーをくるくると回転させてサウンドと光のエフェクトで表現、ハンドルもガタガタと振動する仕組みだ。動きの仕組みについては動画撮影してきたので、近日@DIMEの公式X(旧Twitter)にて公開予定。
実際に筆者も挑戦してみたが、シンプルなようで操作がなかなか難しく、何度も挑戦したくなるゲームだった。ゲーム黎明期の時代に上記のような電気的・機械的な仕掛けだけで臨場感のあるレースゲームを実現しているのは素晴らしい点だ。