Austrian Audio/日本上陸5周年のマイク&ヘッドホンメーカー
オーストリアン・オーディオはオーストリアのウィーンで2017年に創業された。AKGのエンジニアが中心となってマイクロフォンとヘッドホンを生産している。2019年に日本での取り扱いを開始、9月20日で5周年を迎える。音を聴く前に気になるのが、そのデザインで黒を基調にして、所々に効果的に赤を使っている。ドライバーは44mmのダイナミック型を使い、密閉型と開放型、プロ用とコンシューマ用、Bluetooth対応と様々なモデルを発売している。全てメイドインオーストリアである。装着感も独特でイヤーパッドの形状と素材によるものと思われるが、厚みがあって中が広々と感じられ耳が痛くならないのだ。
ヘッドホンのラインナップは、フラッグシップの密閉型「Hi-X60」と開放型「Hi-X65」、プロ用の密閉型「Hi-X55」、密閉型オンイヤー「Hi-X50」、コンシューマ用のBluetooth対応「Hi-X25BT」、密閉型「Hi-X15」とヘッドセットが2モデルある。全モデルを試聴させてもらった中で、印象に残ったのは、音場が広く、高解像度の「Hi-X65」、低域の歯切れのいい「Hi-X60」、そして、メリハリがあって中低音の量感のある「Hi-X15」である。どのモデルを選んでもドライバーの設計が新しいので、解像度が高くクッキリとした低音が楽しめる。また、折りたたみとフラット収納にも対応するため持ち運びにも便利だ。本体は金属と樹脂を巧みに使い分け軽量化と耐久性を両立させているようだ。全モデルがリケーブル対応、これはもっと注目されてもいいブランドだと思った。
フラッグシップの密閉型「Hi-X60」は遮音効果が高くモバイル用にも使える
Bluetooth対応「Hi-X25BT」は派手なデザインで有線接続もできる