小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

夏バテ対策にもおすすめ!世界の芸術も一緒に楽しめるワイン6選

2023.09.03

残暑厳しいこの時期こそ、ワインの出番!ワインで食欲を喚起させつつ、楽しく食事を頂きませんか?ワインには夏バテに効果のあるビタミンB群や、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラル類を多く含んでいます。「最近疲れが取れなくて」とお悩みの方にはぜひ、栄養豊富なワインで元気を取り戻しましょう!

みなさん、ワインの栄養素というと、真っ先に思い浮かぶのがポリフェノールだと思います。フランス人が肉やバターなど脂の多い食事をしているのに、心臓病死亡率が低いのは、ワインのおかげだという「フレンチパラドックス」を聞いたことがある人は多いでしょう。ポリフェノールは動脈硬化を進行しにくくする効果があります。

ワインを飲んで夏バテを吹き飛ばし、秋を堪能しませんか? 私、シニアソムリエの植田真未がお薦めする今の厳選ワインのテーマは「世界の芸術を味わう」です。画家ロートレックの名画コレクションや、世界遺産のぶどう畑など、ワインを楽しみながら世界の芸術を味わえる、1度で2度美味しいワインをお薦めしましょう。

テーブルが華やぐ!19世紀後半のパリを表現した画家ロートレックゆかりのワイン

1. クルール・ド・トゥールーズ ロートレック ブラン 2019 (白ワイン)

生産地:フランス / ボルドー
生産者:シャトー・トゥールーズ=ロートレック(シャトー・マルロメ)
ぶどう品種:ソーヴィニヨン・ブラン80%、セミヨン18%、ミュスカデル2%
味わい:辛口

セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャンとならんで後期印象派を代表する画家、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック。彼の作品は19世紀末のパリの歓楽街の雰囲気を伝えるのものとして、美術愛好家はもちろん、パリを訪れる観光客にも人気があります。

ロートレックは、母がボルドーに所有していたシャトーをしばしば訪れ、そのワインをパリに取り寄せて、愛飲していました。このシャトーこそ「シャトー・トゥールーズ=ロートレック」(旧名シャトー・マルロメ)です。

約500年にわたるブドウ栽培の歴史があり、粘土と砂利の堆積層でできた素晴らしいテロワール(まみちゃんワインワンポイント講座を参照)の43haの畑には、8品種が植え付けられています。シャトーには、130種の動植物が生き、2020年からは有機栽培に転換中です。

クルール・ド・トゥールーズ ロートレック・ブランはシャトー・トゥールーズ・ロートレックのセカンドワイン。とても心地よい果実の香り、ソーヴィニョンブランに由来する生き生きとした印象で、ミュスカデルによる、特色あるムスクの香り。白い花と柑橘のアロマのフレッシュな香りとリッチで複雑なワインです。ロートレックを鑑賞しながら、ぜひ味わってみては?

■まみちゃんワインワンポイント講座
ワインでよく使われる「テロワール」という言葉の意味

テロワール(Terroir)とはフランス語で、「風土の、土地の、個性の」という意味の言葉です。もともとはフランス語で「地球、大地」を意味するterre から派生した言葉です。

野菜や果物、ワイン、コーヒー、お茶など、食べ物にはいろいろな品種がありますよね。それぞれの品種は自然の影響を受けて成長しますが、生育地の地形や、土壌、斜面の向き、気候など、全ての自然環境要因によって、その土地独特の性格を持つことができます。つまり、「テロワール」とは、その作物における「生育環境」「産地特性」のことなのです。

ワインは農作物なので、自然環境により味が大きく変化します。日照時間・気温・降水量などの気象条件や、地質・水はけなど土壌の状態、斜面・平地といった地形の特徴でも味が変化します。こうしたあらゆる自然環境のことを、「テロワール」と呼ぶのです。

ワイン畑が海沿いなのか、山の中にあるのかでも味は大きく変わります。例えばギリシャやフランス北部の大西洋岸などは、海風が畑に吹き渡り、フレッシュな酸味と、ミネラル感のあるワインに仕上がります。一方、オーストラリアやアメリカの南部は太陽に恵まれて、凝縮したブドウが育ち、ややアルコール度数の高いパワフルなワインに仕上がります(もちろん、そうでないワインもあります)。

今回紹介したシャトー・トゥールーズ=ロートレック(シャトー・マルロメ)ですが、画家のロートレックは優れた作品を残し、36歳の若さで亡くなります。パリでは心休まることがなかったロートレックでしたが、この自然豊かなシャトーで落ち着きを取り戻し、多くの傑作を描くことが可能になったのです。このシャトーのテロワールが、ロートレックの作品にも大きな影響を与えたのかな?と想像しながら飲むのも楽しいですね。

ワインを味わう時、その産地を確かめて、テロワールに思いを馳せながらいただくと、よりワインの味わいが深くなります。海の潮風や、山の上の爽やかな空気など、想像しながら味わってみてはいかがでしょうか?

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年11月15日(金) 発売

DIME最新号は「2024年ヒットの新法則!」、永尾柚乃、小田凱人、こっちのけんと他豪華インタビュー満載!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。