国内PCメーカーとして根強い人気のVAIOは、ビジネスユースに最適な新モデルとして、個人向けPCの「VAIO S13」、法人向けの「VAIO Pro PG」をリリース。VAIOの製品ラインアップの中では、ハイエンドクラスとスタンダードクラスの中間に位置する、バランスのよさが特徴の製品となります。
ノートPCやスマートフォンなどのデジタルデバイスは、ほとんどのメーカーから毎年最新モデルが発売されます。特にハイエンドモデルは、年々処理性能といったパフォーマンスが向上していく一方で、価格の高騰が気になるところ。また、処理性能が上がったとしても、そこまでヘビーにPCを使わないユーザーにとっては、オーバースペックとなってしまいます。
そこで注目なのが、〝ミドルハイ〟とも呼ばれる、ハイエンドとスタンダードの中間に位置する製品群。ハイエンドほど高価にならず、ミドルレンジよりも高性能でサクサク動くため、主にビジネスシーンで快適に使用できるのが魅力。VAIOの新製品も、この隙間のスペックを狙ったといえます。
本記事では、そんなVAIO S13、VAIO Pro PGのこだわりポイントについて紹介していきます。
VAIOのモバイルPCとして初の16:10ディスプレイを採用
VAIO S13、VAIO Pro PGのディスプレイは13.3型。VAIOのノートPCはこれまで、横幅を広く確保した16:9というアスペクト比(縦横比)を採用してきましたが、新モデルでは16:10に変更。VAIOのモバイルPCとしては初のアスペクト比を持ったノートPCとなっています。
VAIOのモバイルPCとして初の16:10ディスプレイを搭載
アスペクト比が変わったことで、従来製品よりも縦幅が増え、WebページやOfficeソフトなどを表示する際に、より多くの情報を表示できるようになります。また、横幅が少し狭くなるので、持ち運びやすさも向上しています。実際、アスペクト比16:9の14インチディスプレイを搭載した「VAIO F14」と比較すると、横幅は約322.9mmから約299.3mmまでスリムに。縦幅に関しても、ベゼルを改良することで、約221.6mmから約221.1mmと短くなっています。
近年は、ノートPCのディスプレイに4:3というアスペクト比を採用するモデルもありますが、4:3ディスプレイは縦幅が広い分、当然横幅が狭くなります。VAIOらしい、ワイドな表示領域を確保しながら、縦のスペースも少し広がったのが、新モデルの1つの魅力といえるでしょう。
本体カラーはブラック、ブロンズの2色展開。ブロンズはVAIOハイエンドモデルの定番ともいえるカラーですが、主張しすぎず、ビジネスシーンでも使いやすい高級感のある色として、VAIO S13でも採用されています。
そのほか、VAIOシリーズの特徴ともいえる、ディスプレイを開いた際に、キーボードに傾斜が付く「チルトアップヒンジ」を踏襲。ディスプレイは180度開くため、対面の相手にプレゼンをする際などにも便利。「Fnキー」+「2キー」で、表示を回転させることもできます。