Apple Watchに代表されるスマートウォッチや、単機能に絞ることで価格を抑えた、スマートバンドが人気です。
「大画面、多機能」がスマートウォッチ、「コンパクトで軽量、単機能(健康管理がメイン)、安価」がスマートバンドとすみ分けられているようで、多くのスマートウォッチは数万円台、スマートバンドは数千円台からという価格設定です。
しかし、〝価格破壊〟ともいえる、数千円台のスマートウォッチが登場。注目を集めています。
そこで、激安スマートウォッチとして、3300円の3COINS「デバイスバンド」、5490円のシャオミ「Redmi Watch 3 Active」の2製品を実際に試してみました。
激安ながらスマートウォッチらしい大画面を搭載
スマートウォッチとスマートバンドの違いの1つとされているのが、ディスプレイサイズの違い。多くのスマートバンドが1インチ台前半のディスプレイを搭載しているのに対し、Redmi Watch 3 Activeは1.83インチ、デバイスバンドは1.69インチと比較的大きなディスプレイを搭載しています。
ディスプレイサイズは、視認性を向上させるうえでとても重要なポイント。スマートバンドよりも多機能を搭載し、より多くのデータを収集できるスマートウォッチとなると、その必要性はより顕著になります。
ディスプレイは2製品ともにスクエア型、解像度は240×280となります。ディスプレイがより大きい分、Redmi Watch 3 Activeのほうが、若干画面が粗いはずですが、2製品間の違いはそこまで感じません。一方、数万円するスマートウォッチと比較すると、どちらも解像度はかなり低い印象を受けます。あくまでここは、値段相応といったところでしょう。
個人的に使いにくさを感じるのが、両製品ともにディスプレイ輝度の自動調節機能が搭載されていない点。スマートフォンと違い、スマートウォッチはコントロールパネルから直接ディスプレイ輝度を調節できない製品が多いため、明るさの自動調節機能があると利便性が大きく変わります。今回試した2製品は、外出時や就寝時に逐一設定をしないといけないのが、少々面倒に感じます。ただし、デバイスバンドはスマートウォッチとしては珍しく、コントロールセンターにディスプレイ輝度の調節ができるバーが用意されているので、比較的操作が簡単になっています。
デバイスバンドはコントロールセンターから画面輝度の調節が可能
本体はどちらも40g程度で、シリコンバンドが付属します。軽量かつ着け心地も良好なので、長時間着用していても違和感を覚えにくいのは好印象です。バンドのカラーは、Redmi Watch 3 Activeがブラックとグレーの2色。デバイスバンドがベージュ、ピンク、その他(パープルに近い見た目)の3色。また、デバイスバンドには、別途ブラックの交換用ベルトが同梱されています。
なお、本体の防水性能はRedmi Watch 3 Activeが5ATMの防水に対応しているのに対し、デバイスバンドはIP68となっています。両製品ともに高い防水性能に間違いはありませんが、水泳やお風呂といったシーンで使うのであれば、Redmi Watch 3 Activeを選ぶことになります。