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MT車でおなじみの「クラッチペダル」の役割と運転時の注意点

2023.09.09

マニュアル車の操作をする時に必要な「クラッチペダル」。最近では、クラッチペダルが必要な自動車が少なくなり、その言葉を聞く機会は少なくなっている。そのため、クラッチペダルの機能や使用方法について知らない人も少なくないだろう。

そこで、本記事ではクラッチペダルの機能や構造、操作方法について解説する。ぜひマニュアル車の運転をする際の参考にして欲しい。

クラッチペダルとは

まずは、クラッチペダルの機能、仕組みについて見ていこう。

クラッチペダルはマニュアル車の操作部品の一つ

マニュアル車には、アクセル・ブレーキの他にクラッチペダルが備えられている。クラッチペダルはブレーキペダルの左側に取り付けられており、そのペダルを踏むことで、エンジンとトランスミッションを繋ぐクラッチの操作が可能だ。

クラッチペダルを踏むと、エンジンとトランスミッションを一時的に切り離すことができ、クラッチを元に戻すとエンジンとトランスミッションを繋げられる。クラッチを足で操作しながら、自身でギアチェンジしていくのがマニュアル車の特徴だ。

クラッチペダルはギアチェンジをするための機構

クラッチペダルは、車のエンジンとトランスミッションを結びつけるクラッチを操作するためのペダルのこと。自動車はエンジンの動力がトランスミッションに伝わっている状態では、ギアチェンジができない。そのため、ギアチェンジをする時には、クラッチを踏んでエンジンの動力をトランスミッションに伝えないようにする必要がある。クラッチペダルを踏むと、クラッチがトランスミッションから離れるため、動力がトランスミッションに伝わらず、ギアの入替ができるようになる仕組みだ。

また、踏んでいるクラッチを緩める「半クラッチ」の状態にすると、徐々にエンジンの回転力がトランスミッションに伝わるようになる。

AT車にクラッチがない理由

オートマチック(AT)車にはクラッチペダルが備えられていない。その理由は、トルクコンバータと呼ばれる装置を用いて、エンジンとトランスミッションの接続・遮断を自動で行うためだ。この機構により、ドライバーはアクセルとブレーキの操作だけで車を運転することができる。

クラッチペダルの種類と構造

ここからは、クラッチペダルの種類と構造について解説していく。

クラッチには湿式と乾式がある

主にクラッチは、摩擦で擦れた時の冷却方式によって2つの種類に分類される。一つ目が、湿式クラッチだ。湿式クラッチは、冷却オイルにクラッチが浸かっている。メリットは、オイルに浸かっているため、金属疲労が少なくなる点だ。

2つ目が乾式クラッチ。自動車に多く採用されている仕様で、クラッチの摩擦熱を空気で冷やしていく。湿式と異なり、冷却にオイルを使用しないため、燃費が良くなるのが特徴だ。

クラッチの構成部品

クラッチは、「フライホイール」「クラッチディスク」「クラッチカバー」の3つの部品から構成されている。それぞれの部品の役割は、以下の通り。

・フライホイール

エンジンのクランクシャフトに直結していて、波があるエンジンのパワーを滑らかにする部品。この部品があることで、柔らかいギアチェンジが可能になる。

・クラッチディスク

フライホイールとクラッチカバーに挟まれていて、エンジンのトルクをトランスミッションに伝える役割を持つ。

・クラッチカバー

クラッチディスクを覆う形でフライホイールに取り付けられている部品。クラッチディスクを固定する役割を持つ。

クラッチペダルの操作によって、これらの部品が協調して働き、エンジンとトランスミッションの接続と切断が行われていく。

クラッチペダルの操作方法と注意点

自動車を運転する時、クラッチ操作はどのようにしたらいいのだろうか。最後に、具体的なクラッチペダルの操作方法と注意点について紹介する。

クラッチの正しい踏み方

クラッチペダルを踏む時に一気に踏み込んでしまうと、エンジンとトランスミッションが急激に切り離され、車がギクシャクする可能性がある。そのため、クラッチペダルは、一定の速度でゆっくりと踏み込んでいくようにしよう。

ギアを入れ替えた後は、ゆっくりとクラッチを戻すことも重要だ。この時、ある程度ペダルを戻していくと、エンジンとトランスミッションが繋がって、自動車を運転することができるようになる。このエンジンとトランスミッションが繋がる点を、感じ取ることがクラッチ操作の重要なポイントだ。

クラッチペダルを操作する時の注意点

クラッチペダルを操作する時の注意点として、次の3点が挙げられる。

まず、半クラッチの乱用だ。半クラッチは、クラッチに大きな負荷がかかる。クラッチの摩耗が激しくなるため、発信などの必要な場面を除いて、なるべく控えるようにしよう。

次に、クラッチペダルを踏まずにギアを入れ替えること。トランスミッションのギアに大きな負担がかかり、故障しやすくなるため注意が必要だ。

最後に、クラッチペダルを踏み続けることが注意のポイント。信号待ちなどで停車している時に、ついクラッチペダルを踏み続けることはある。ただ、部品の消耗を招く可能性があるため、停車時にはニュートラルにギアを入れることをおすすめする。

文/編集部

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