賃上げ希望者は「安定」を重視、ボーナス希望者は「金額の大きさ」を重視
2023年に賃上げありと回答した349人に賃上げとボーナスのどちらを希望するかを聞くと、「賃上げ派」が83.1%で、「ボーナス派」が16.9%と、賃上げ派が過半数を占めた。
また、今夏ボーナス支給ありと回答した417人にも同様の質問をしたところ、「賃上げ派」は82.7%で、「ボーナス派」が17.3%と、賃上げ派の回答が多数となった。
「賃上げ」を希望する人にその理由を自由回答形式にて尋ねたところ、以下のような回答が寄せられた。
・物価高騰で支出が増加した事で、ボーナスでまとめてもらうよりも、毎月給与が上がる方が良いから
・塵も積もれば山となる。賞与は減ることがあるが、給与はそうそう減らない
・ボーナスはあくまで会社の業績に影響される傾向が強いので、賃上げで基本給が上がる方が望ましい
・物価高騰で毎月の生活に影響があるため継続的な賃上げは生活水準の維持向上に不可欠であるため
・毎月の生活に影響があるほどの物価高騰で、ボーナスよりも毎月の賃上げの方が価値が高い
他方、「ボーナス」を希望する人にその理由を自由回答形式にて尋ねたところ、以下のような回答が寄せられた。
・トータルの年収で見るとボーナスの方が賃上げよりも額が大きいから断然ボーナスの方が助かる
・物価高騰で毎月の生活は厳しいけど、ボーナスでプラスに持っていけるから
・毎月の賃上げも助かるけど、ボーナスの方が額が大きく年収も高くなるから
・ボーナスが出る会社であれば毎月の賃上げよりもトータルの金額が多いので生活が安定する
・毎月の賃上げはあくまで物価高騰の対策にすぎず、ボーナスは額も大きく使い道の自由度があるから
物価高騰で消費活動に消極的な人が増加
2023年に賃上げありと回答した349人に聞いた物価高騰による消費活動の影響について、消極的になった派が67.4%になり、内訳は「とても消極的になった」が20.1%、「消極的になった」が21.9%、「やや消極的になった」が25.4%となった。
一方、今夏ボーナス支給ありと回答した417人の物価高騰による消費活動の影響は、消極的になった派が63.4%になり、内訳は「とても消極的になった」が20.2%、「消極的になった」が22.1%、「やや消極的になった」が21.1%となった。
<調査概要>
調査対象者:現在職を持つすべての社会人、JobQ Town(ジョブキュータウン)登録者
調査条件:全国 / 男女 / 20~50代
調査期間:2023年7月5日~7月10日
有効回答数:714人(男性6 / 女性4)
調査方法:インターネット調査
出典元:株式会社ライボ
構成/こじへい