S13型 シルビアは170万円〜340万円前後
〝デートカー〟と呼ばれ、トヨタ「ソアラ」やホンダ「ブレリュード」などと共に人気のクーペが、1988年5月に発売された、5代目シルビアです(写真は初期型のK’s)
型式がS13型のため、〝S13〟と呼ばれることが多いS13型 シルビアは、発売当時は全車1.8L直列4気筒DOHCのCA18型を搭載。J’s(ジェイズ)とQ’s(キューズ)が自然吸気で135馬力、K’s(ケーズ)がターボ付きで175psを搭載しました。1991年にマイナーチェンジをして、エンジンは2L直列4気筒のSR20型に変更されています。
フロントストラット/リアマルチリンクのサスペンションによるFR車で、クーペらしい優美なスタイリングから大ヒット。通産省選定グッドデザインと日本カーオブザイヤーを受賞しました。
同車はその後、軽量な後輪駆動車のためチューニングされる車両が増え、中古車市場でもチューニングカーが多く見られます。大手中古車販売サイトで中古車価格を確認したところ、安いモデルの車両本体価格は167万円前後。最高値のモデルでは340万円前後となっています。
発売から30年以上となり中古車市場での台数は減少。高値更新が見込まれる!?
ここまで日産が80年代後期に登場させた2ドアスポーツを振り返り、その中古車相場をチェックしてきました。
発売から30年以上を経過する、いずれもビンテージカーとなっており、中古車市場でのタマ数は減る一方。また、映画「ワイルド・スピード」シリーズのヒットのおかげで、北米で日本車人気が爆発し、GT-Rをはじめ多くの旧車がアメリカに渡っています。
1999年1月にデビューしたR34型 スカイライン GT-Rの一部車両では、中古車価格が8000万円! といった驚愕のプライシングになっている模様です。(下写真は2002年に登場したR34型 スカイライン GT-R M・スペック Nür)
もし、「若い頃に乗りたかった旧車を買いたいなぁ〜」なんて思っていて、それが80年代〜90年代のモデルならば、コンディションが良ければ早めに購入する方が良いかもしれないですね。
取材・文/中馬幹弘