大都市における公共交通機関の代表といえば、鉄道・バス・タクシーです。いずれもお金さえ払えば乗ることができ、とくにタクシーは乗車・降車の場所は思いのまま。道路運送法でも「運送の引受を拒絶してはならない」と定められているのですが、実は例外があります。
有名な夜の街は独自のルールあり
東京を代表する繁華街銀座では、時間帯による乗車禁止地区が設定されています。平日の22時~翌1時までの3時間、タクシー業務適正化特別措置法により、下記のエリアで決められたタクシー乗り場以外で乗車することができません。
↑銀座地区の規制図。番号で表示されているところが乗り場。(ハイヤー含む)
なぜなら、この時間帯はタクシー利用者が増え、行先が遠方になる確率が高い、いわゆる上客が多いからです。
つまり、タクシードライバーにとって稼げる時間帯・エリアなので、お客さんを乗せようと好きな場所で付け待ちや流し営業をされると、渋滞や乗車をめぐるいざこざが起こってしまう。ならば、乗車場所をしっかり指定し、それ以外で乗車させたらペナルティを科すようになったわけです。
このペナルティはかなり重たいもので、ルールを守らないドライバーが所属している会社は、車両の運行停止など大変な損害を受けるため、ドライバーを厳しく指導しています。