推し活に人気の「硬質ケースデコ」に挑戦してみた
さてここからは、推し活トレンドの “カスタム” が自分でできる「硬質ケースデコ」を紹介する。
「硬質ケース」とは、ダイソーやセリアなどの100円ショップで販売しているカードケースだ。メモやレシートなどちょっとした紙類の保管に便利なのだが、オタクの間ではトレカやブロマイドの保管・持ち歩きに丁度良いケースとして知られている。
【材料・道具】
● グルーガン(ダイソー※税込210円)
● グルースティック(ダイソー)
● 硬質カードケースB8(ダイソー)
● リボン、チャーム、シールなどのデコアイテム(ダイソー、セリアなど)
【あると便利な道具】
● 針、糸
● ホッチキス
針、糸、ホッチキス以外、今回使用した材料と道具は100円ショップで手に入れたものだ。
硬質カードケースはいくつかのサイズがあるが、推し活に人気があるのはB8とB7サイズだ。B8は主に公式トレカ、B7は主に公式ブロマイドがジャストサイズであることが多い。
グルーガンはDIYにも人気なので所持している人も多いかもしれない。専用のグルースティックを装着し、熱で溶かしながら接着面に塗布していく。ガンの先端は熱くなるので注意してもらいたい。
接着剤やボンドよりも速乾性が高く、ちょっとした小物を扱う工作や手芸に便利なので硬質ケースデコにもおすすめだ。
【作り方】
まずはカードケースのフチにつけるフリルを作る。
太めのサテンリボンの端を縫っていき、ヨレさせた状態で玉止めするだけで簡単にできる。
フリルができたらグルーガンで硬質ケースのフチにつけていく。
グルーガンは慣れるまで扱いにちょっとコツがいるが、そこまで慎重にならずとも最終的にはなんとなくカッコがつくので思いきって作業しよう。
先ほどのフリルの接着面を隠すためにゴールドの細めのリボンをこれまたグルーガンで貼り付ける。角の部分はフリルっぽくヨレさせて貼るときれいに収まるだろう。
続いて、硬質ケースの丈夫に付ける大きなリボンを制作する。リボン結びして接着しても良いが、太めのサテンリボンで輪っかを作って貼り合わせ、その真ん中をこれまた輪っかにしたリボンで止めれば簡単にリボンの形状に仕上がる。
今回は細めのリボンやゴールドのリボンを組み合わせて豪華なリボンにする。最後に隠れる部分はグルーガンじゃなく、ホッチキスで止めてもOKだ。グルーガンの扱いに慣れていない場合はホッチキスの方が楽かもしれない。
リボンができたらパールのシールでデコる。推しカラーだけで作っても良いのだが、ゴールドやパールなどが入ると一気にR(レアカード)感が出て中に入れたトレカも豪華に見えるのでぜひ試してもらいたい。
硬質ケースの角にもパールシールを貼り、出来上がりをイメージしてリボンの位置を決める。
位置を決めたらグルーガンで接着する。
最後にはみ出ている糸をカットしたり、見た目に不格好な箇所を内側に隠してグルーガンで接着するなどして整えたら完成だ。
推しカラーグリーン×SSRをイメージして制作した硬質ケースデコがこちら。
初めてにしてはなかなかの出来ではなかろうか。
正直、細かい部分は雑さやほころびが見えるのだが、遠目で見ればまぁそんなに気にならない。
試しに自宅にあったポケモンカードを入れてみた。
せっかくならフーパカラーで制作してあげればよかったと思うほどにはカワイイ。
自作ということで愛着がわくのもよくわかる。
他にトレカ等が見あたらなかったので、今は亡きヌッコ(猫)たちの写真を入れてみたが、これは…推せる!
かなり良い。ぜひ鞄に入れてドヤ顔で持ち歩きたい可愛さに仕上がっている。
硬質ケースデコは、中に推しを入れてこその完成なのだと学んだ。
硬質ケースデコの猛者たちのなかには、自分でストラップやキーホルダーなどのチャームをつける人もいるそうだ。イベントやライブの際に鞄に付ければ、痛バがなくても手軽に推しをアピールできるだろう。
以上、硬質ケースデコの作り方と製作レポートを紹介した。
推し活にも色々ある
「推し活とは公式にお金をつぎ込むこと」という意見もあるが、概念や手作りグッズの良さは世界に1つしかないオリジナルの(非公式)推しグッズが生み出せるところだ。その出来栄えで推しへの愛をアピールする意味もあるが、何より作ったり持ち歩くこと自体を楽しんでいる人が多い。痛バや手作りうちわにも共通するが、自分なりの推し活を楽しんでいるということだろう。
硬質ケースデコは自作推しグッズの入門編としては丁度良い難易度だったので、トレカやブロマイドの持ち歩き用に挑戦してみてはいかがだろうか。
文/黒岩ヨシコ
編集/inox.