『ヌルヌルローションでアダルトに味わい深く!』
それでは調理手順の説明~ッ!
↑1/水で洗ったキュウリの両端を5ミリくらい切る。今回包丁を使うのはこれだけですが、これだけなんで、包丁がなけりゃカッターナイフを使って切ってもいい。一応写真にはまな板写ってますけど、そんなのなくたって、このくらい切れますんで、今回も洗い物は本当に少なくなっとります。
↑両端の切った断面の中央から割り箸を突っ込んで、グリグリと回転させつつ穴を空けるようにドンドン差し込んでいく。中央あたりまでさて込んだら、今度は反対の切り口から割り箸を同じようにグリグリと差し込んで、キュウリの中心部分にトンネルを開通させる。
キュウリの中心部分は種のある柔らかい部分なんで、けっこう簡単にトンネル開通は成功するはずです。
とはいいましても、まっすぐなキュウリの方が簡単なんで、なるべくまっすぐで太めのキュウリを選んで購入してください。で、後は火縄銃の銃身を掃除するように割り箸な何度もトンネル内を往復させて、キレイなトンネルにする。ストローがあったら、それを突っ込んでもキレイになる。
ただそこまでやっても、トンネルで言うと掘った土の残骸みたいな感じで、キュウリの種が中にある程度は残ってるので、これを出す為に、吹き矢のようにキュウリの片方を口につけて「プッ!」と吹く。
もちろん、これは作った人が自分で食べることを前提としての調理方法よ。もし、他の人に食べてもらうなら、食べてもらう人に「ブッ!」ってやってもらってください。で「プッ!」ってやると、ドロッと種部分が飛び出すんで、流しに向かって「プッ!」って吹いてください。
↑そのトンネルの穴から、ゴマ油を4滴くらい入れる。キュウリの中に入るのが梅肉だけでも充分美味しいですが、ほんのちょっとゴマ油を入れることで、味に力強さとコクが出る。なおかつ、この後で梅肉を入れる時の潤滑材といいますか、ヌルヌルローションに梅肉が挿入されやすくなる。ここも、『男の一本梅キュウ』という料理名に恥じない、大変男らしい料理となっております。
↑トンネルの穴に梅肉チューブの先端のノズル部分を挿入! そして外れないように気をつけながら、チューブを絞って、キュウリの内部に梅肉を注入していく。
↑チューブの4分の1くらい梅肉を注入すると、早くも反対側から梅肉がニュルッと顔を出してきますので、これで完成!!
あとはキュウリを豪快に丸かじりして、『男梅サワー』をグビッといく!
↑キュウリ内の梅肉と『男梅サワー』のダブル梅、そしてキュウリの清涼感。酷暑もブッ跳ばす味!!
後片付けは、まな板使わなければ、トンネルを開通させた割り箸を捨てるくらい。それとキュウリに突っ込んだ梅肉チューブの先端はキッチンペーパー……なけりゃティッシュでもいいんで、きれいに拭いておくくらい。包丁とかカッターをチャッと水洗いしときゃいい。
ということで、暑い時はなるべく体力使わず、体も冷えるわ元気になるわ、食べて呑んでスッとするわ、ツカレトールだわの『男梅サワー』&『男の一本梅キュウ』をど~ぞ!!
文/カーツさとう
コラムニスト。グルメ、旅、エアライン、サブカル、サウナ、ネコ、釣りなど幅広いジャンルに精通しており、新聞、雑誌、ラジオなどで活躍中。独特の文体でファンも多い。